図書館の役割
日曜日のHON.jpブロードキャスティング。今回のゲストは文筆家の牧村朝子さんでした。
今回まず特筆すべきなのは、放送の流れがいつもと違っていたことだと思います。一度扱うニュースの数を絞って5本になっていたのですが、さらに今回は3本に。最後のやつはちょっと触ったぐらいだったので、実質2本です。
その分いろいろな話が出ましたし、見てる人の反応も拾えてましたし、とてもよかったと思います。今回たまたまなのかな?
さて取り上げられていた話題で気になっているのは図書館の話。(社説)図書館サービス ネット時代の姿探って 朝日新聞デジタル21/1/18
図書館のデジタル化についてはずっと話題を追っていますが、僕はこのブログやツイッターで、今まであまり触れてきませんでした。僕自身の立場が割れているので、難しい問題なのです。
まず、使う方としては、このあいだも書きましたように、かなりがっちり使っています。特に、作品の構想初期の段階では、資料として使うかどうかわからないものまで手広く読んでいるので、とても重宝しています。
逆に書く方としては、図書館が大量にベストセラーを購入することによって販売機会の損失が起きているのではないかという複本問題に象徴されるように、公共サービスの名のもとにその本にかけた労力が強制無償奉仕になっているのはどうなんだろうとも感じています。外国では貸し出しに応じて権利者側に国からお金が出る場合もあるそうで、それを知っちゃうとますます。
放送でも取り上げられていたように、お金がない人にもあまねく知に触れる機会を与える図書館の働きは、とても重要だと思います。でも本を一冊書くのはとても大変だというのも身に染みている。それだけにこの問題は、簡単にどっちの立場を取るということができない悩ましさを感じて筆が鈍る、という繰り返しでした。
ということで、デジタル化の利便性とともに、補償金をどうするかという話が出ているこの話題は朗報。うまいところに着地してほしいですねえ。
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