緊急事態宣言再び
コロナ感染拡大により、一都三県に緊急事態宣言がされました。2/7まで。一か月間で流行拡大を止めたいという意向。
昨年春の宣言の時には、二週間ほど仕事が止まったのですが、今回はどんな影響があるのかな。
そんな中、気になる記事を見かけました。「飲食店の制限だけでは1ヶ月で感染者は減らない」 8割おじさんが厚労省“非公開”のシミュレーションを公開 Buzz Feed21/1/5
前回の緊急事態宣言時、人的接触を8割減らすことを提言し、「8割おじさん」として有名になった、理論疫学者の西浦教授。シミュレーションの専門家です。前回8割削減を言ったのは、あそこで一発で止めないとという危機感があったから。現在はだいぶこの感染症の実態が分かったので、もっと絞った対策ができるとのこと。
ただし気になるのが、これは宣言直前になされたインタビューなのですが、お役所、政治家の引け腰、認識の甘さを、かなりオブラートに包んだ言い方ながらも指摘していること。それが記事タイトルにつながっています。このインタビュー自体がそういう危機感から受けたものっぽい。ここなんか、けっこうズバッと言ってますね。かなり溜まってんだろうなあ。
今回も、政府がデータに基づいた政策決定をしない状況はあまり変わっていません。何を目標として、どんな手を打つのかは、専門家が考えて火中の栗を拾う。そんな構図は全く改善されていません。今後の政策決定の課題であり続けていると思います。
政府に関わる専門家の中では、未来の動向を理詰めで示せるのはおそらく僕しかいない。
それがたとえ厳しい見通しでも、例えば、前回、政府がこだわった「人の接触7割削減」では2ヶ月かかりますという意見は、こうやって数値計算を出さないと伝わりません。政治家が経済に目がくらんで日和った政策を打って失敗してからだと遅いのです。
声が届く間に、専門家が明確に伝える、というのが僕の大事な役割だと思っています。全く得をしませんが......。
こういた専門家からの提言がどこまで実ったのか。とりあえず、飲食店の時短だけではなく、テレワーク7割とか、イベント制限とか他の対策も盛り込まれた模様。ただ、西浦教授のシミュレーションでは、そういう強い制限をかけた場合でも、ステージ2まで戻すのに1か月以上かかるようです。
海外で話題になっている感染力強い変異株が入ってきて広まっちゃったら、もっとかかるよなあ。大丈夫だろうか。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 欧州大熱波とドイツの危機(2022.08.08)
- 体力限界と体温(2022.08.04)
- 癌のウイルス治療(2022.08.03)
- 少しずつ追いつく(2022.07.27)
コメント