コロナ禍の行く末
先日コロナ感染拡大のため2/21のコミティアの中止が発表されて、がっかりなんですけれども。
そんなコロナ禍に対する切り札、ワクチンの接種が世界各地で始まっています。日本もそろそろ、まず医療従事者から始まる予定。
ワクチンはウイルスを弱毒化したり、その一部のダミーを作ったりしたもの。これを注射すると、体の免疫がこいつは排除しなければいけないものだと覚えるので、次に本物が来た時には素早く対応でき、発病を防げるという仕組みです。
そして、大勢の人がそのような免疫を獲得すれば、集団免疫という状態になります。ウイルスが他の人にうつりたくても、周りの人たちが免疫を持っていたら、そこでブロックされて感染拡大が起きない。全員ではなくても、7割ぐらいで広まらなくなるのではと言われています。ここを目指してワクチン接種が計画されているわけですね。
さてそうすると、次の関心事はワクチンがちゃんと効いてくれるのかどうかです。心配しているのは、まったく効かない事態ではなくて。
ワクチンが効けば元の生活に戻れるという期待が世の中にあるけれど、そうはならないのではないか、現在と元の間のどこかで落ち着くのではないかということ。
インフルエンザの毎年の流行のように、新型コロナも残るのではないかということです。
それについて、よい方悪い方どちらに転ぶのか、気になっているポイントがいくつかあります。
まず一つ目は、ワクチンそのものの出来です。何しろ突貫工事で作りました。日本が輸入するのは、ファイザー、モデルナ、アストラゼネカ各社のワクチン。これが額面通りにちゃんと効いてくれるかどうか。
中国のワクチンが一歩早くできたのですが、導入国により治験結果が違っていて、低いところだと50%ぐらいしか効果がないのではないかという数字が出ています。中国の新型ウイルスワクチン、分かっていることは? BBC NEWS21/1/15
ロシア製も早かったんですけど、どうでしょう。こちらもあまりよくないのではという噂がありますね。日本に来るやつはそうじゃないといいなあ。
次に気になるのはウイルスの変異です。
もともとこのコロナウイルスはRNAウイルスという、変異しやすい種類です。インフルエンザもそうで、すぐに違う型になってしまうので、ワクチンで根絶することができていません。そうなるのではないか。
変異自体は早い段階から報告されていました。最初に中国で広まったものとその後欧州で広まったものの時点でもう型が違っています。その後も変異はどんどん起きていて、さて、ここから問題になっているのが。
話題になりました、イギリスで見つかった変異種。感染力が上がっている模様。イギリスでは再ロックダウンを行ったのに、それでも感染が続いています。1日5万人感染「イギリス」はどうなっているのか 小林恭子 東洋経済ONLINE 21/1/22
そしてこれも嫌な話だなあと思ったのが、ブラジルのニュース。変異種に再感染した人が出たそうです。しかも南アフリカの変異種と、ブラジルでの変異種。南ア変異種、初の再感染確認 累計800万人超のブラジル―新型コロナ JIJI.COM 21/1/9 ブラジル変異種への再感染確認 新型コロナ JIJI.COM 21/1/16
これが何を意味するのか。一つは変異が大きくなって「顔」が変わってしまったので、体の免疫君たちが、あれは別人で犯人じゃないでしょと、スルーしてしまった可能性。
これだと、ここからワクチン接種して、みんなが免疫を持った時には、それでは防げない別の型が広まっている事態が起きてしまう。
もう一つは免疫が切れてた可能性。獲得した免疫がいつまで効き続けるのか、というのもまだはっきりしていない問題です。インフルエンザも、変異で型が変わってしまうだけでなく、一度獲得した免疫があまり長続きしないので毎年流行するのだそうです。
どっちにしろ、再感染するなら、そしてそれをワクチンが防げないなら、流行の程度は少し抑えられても、元には戻れない。つまり毎年対策し続けなくてはいけないインフルエンザコースです。ちょっとそういう気配が見えていて、とても心配なのです。
これが、再感染はしたけれど前回の免疫が効いてて軽症で済んだ、という話なら、ただの風邪になるコース。ただ、もともとこのウイルスは症状の振れ幅が大きいので、効いているのかたまたまなのか、ニュース追ってるだけだとよくわからないんですよね。
どっちなのかなあ。ワクチンがめっちゃ効くといいんだけれど。
ただの風邪コースについてもニュースがありましたが、それについてはまた。
| 固定リンク
コメント