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2020/11/18

レンタル組観戦記 福岡vs山口直接対決

世間的には首位を争う福岡と、最下位を争う山口の対戦。しかしレンタル武者修行組を追う僕には上島君と田中君の直接対決で、興味津々の一戦なのです!

ということでそこまでの流れも踏まえて観戦記です。まずは2020J2第32節。

福岡0-1松本。

試合開始から福岡が攻勢。その中で上島君に惜しいシーン。14分、右サイドのFKを上島君がヘディングシュート。ゴール隅へ飛びますが、これはGK好セーブ。16分にもCKにヘディングシュート。こちらはGK正面。

そうこうしているうちに松本に得点が入ります。56分、松本右サイドからグラウンダークロス。グローリ選手が弾き返しますが、杉本選手のミドルシュートが決まります。上島君を含め福岡の選手が三人ぐらいブロックに飛び込んだのですが、間に合わず。

福岡は最後三國選手を入れて怒涛のパワープレーを見せますが、得点ならず敗戦です。

琉球1-0山口。

この試合、田中君はお休み。

試合前の選手紹介で浮田君が取り上げられていました。7得点はチームトップ、使われ方もそういう信頼を感じます。ただ、注目を浴びた分、得意のカットインとかは警戒されていて、最近得点は止まり気味。ここを乗り越えて二桁行けるか。

試合は双方ポゼッション志向で攻め合いとなりますが、琉球がPKで1点取って、山口は敗戦。

第33節、福岡3-1琉球。

上島君の守備面はもうJ2CBNo.1を争うレベルなので、次はばかばか得点するところが見たいなーと思いながら追っているのですが、この試合で来ましたよ!

福岡のセットプレーのターゲットは、長身選手が多く、豊富です。その中で上島君は、自分よりも大きい選手を差し置いて、ファーストターゲット。この試合も最初にセットプレー3連発があって、全部上島君狙いです。だからこそ、決め切りたいわけですが。

73分に福岡追加点があってすぐの77分。左CKにニアに走り込んだ上島君、すらしてファーに決める難易度の高いシュートを決めました!

後半は琉球攻勢だったので、70分台のこの得点はとても大きかった。アディショナルタイムに失点しますが、福岡が逃げ切り。

町田1-0山口。

この試合、田中君がいつもの右SBではなく、逆三角形中盤のインサイドハーフに入りました。本職ですよ!

ウチのアカデミーの子は高い戦術理解から、ユース代表でも他のポジションの穴埋めに駆り出されているケースを見かけたりします。陸君はウチでも右SBをやっていましたが、ただ、高いキック精度はあってもスピード系ではないので、無難にこなせるけど、という印象。やっぱり本職の中盤で見たいなと思っていたのです。

さらに言うと、山口的にもいいと思うんですよ。シーズン序盤から見ていて特に感じていたのは、このチーム、真ん中が空きやすいなということでした。第16節の山形戦の感想で触れていますね。CFイウリ選手と10番の池上選手が運動量多くサイドに流れたり下がってボールをもらいに来たりする。それ自体は悪いことではないし、むしろ相手のマークを混乱させることもできるはずなのですが、それがチーム戦術にきちんと昇華されておらず、サイドでノッキング、クロスを上げても中が手薄という状態を生んでいた。そこはシーズンが進むにつれ、徐々に解消されてきていましたが。

田中君のインサイドハーフは、タイプ的に最適解だと思うのです。スペース見つけて間で受けること、はたいてつなぐことを徹底されている。相手にずれが生まれれば、そこを使える。この試合でも、アンカーの高選手の脇を埋めるところから、中盤でつなぎ、最前線の空いたところに飛び出しと、その能力を存分に見せていました。地味だけど、こうしてバランス取れるのは、めっちゃ貴重だと思うのです。

あとは、前半アディショナルタイムに、ゴールライン際で粘った田中パウロ選手のクロスを決め切れていたら完璧だった。ゴール前に飛び出して、若干入りすぎたところを右足ヒールで流し込もうとしてうまく当たらなかった感じ?

試合は山口が敗戦。ただ、陸君はこのまま行ってほしいところ。

というわけで、来ましたよ、第34節、直接対決! 山口0-1福岡!

試合前、上島、浮田、田中のアカデミー卒トリオが談笑しているところが映ってほっこり。上島君が学年一番上で、浮田君が一つ下、田中君が三つ下ですね。ポジション的には対面ではなかったのですが、何度も直接対決がありました。その他の見せ場も一緒に並べますー。

10分クロスに対してニアに飛び込む浮田君の前で、上島君がかろうじてカット。

16分、福岡右CKに上島君がニアに飛び込んでダイビングヘッド、これはカバーに来た相手の足に当たって防がれる。

24分、山口CKのこぼれを田中君がミドルシュート、ブロックされる。

26分、後方からの浮き球に、うまく上島君の裏を取った浮田君が身体をひねってヘディングシュート。これは枠を外れる。

46分、前線に飛び出してロングボールを引き出す田中君と、それを察知してサイドまでカバーに走った上島君。上島君が身体を入れ、田中君が奪おうと当たってきても弾き飛ばす。先輩強い。

65分、田中君が左サイドでワンツーして侵入、パスを池上選手が落として浮田君がシュートというきれいな連携。ただ、シュートは福岡GK村上選手が足先で触って弾き出すビックセーブで防がれる。惜しい。

試合は74分、福岡左CKからの流れで増山選手が決めて、福岡得意のウノゼロで逃げ切りでした。試合後上島君が田中君と話してて、頭をポンポンとたたいて別れるところが映り、ほっこり。

さて、山口は最下位を争っているのですが、例年なら壮絶な降格争いとなるところ、今年はコロナ禍の特例で降格がないのでセーフ。それに対して福岡はコロナ禍特例で昇格プレーオフがなく、上位2位に入るしかないという壮絶な昇格争いを演じています。昨年の2位横浜FCは勝ち点79、一昨年の2位大分は76で、それぞれ34節分に換算すると、約64と62。現在の3位長崎が63でそれに該当し、2位福岡は68と、例年以上のハイペースです。

ここから残りの8試合。しびれる展開になりそう。がんばって!

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