レンタル組観戦記 福岡vs町田・千葉・磐田・水戸
本来でしたらルヴァン杯決勝の展望記事を書くところなんですけれども、延期になってしまったので、本日は溜め込んでしまっているレンタル組の観戦記をお送りいたします。
ちなみにC大阪でも新型コロナ感染者が出たようです。欧州ではまたロックダウン騒ぎになってますし、北海道でも警戒レベルをステージ3に上げるということですし、寒くなってきたら流行るということですかね。心配です。
さて溜め込んでいる試合はけっこうあるので、全部はやめておいて、本日はまず福岡・上島君の試合。大きな事件がありました。
2020J2第28節、町田0-0福岡。
福岡の上島&グローリのCBコンビはJ2のトップを争うコンビだと思うのですが、この日の町田の深津&水本も負けてません。双方の守りのよさが目立った試合となりました。
後半はかなり福岡が押し込んだのですが、最後のところは崩しきれず、スコアレスドローで終了。
ちなみに前半33分、右CKに上島君はニアに走り込んでヘディング。しかし枠を外れます。これを決めて決勝点だったらスーパーヒーローだったのに、惜しいー。
大事件があったのが次の試合です。第29節、福岡1-0千葉。
開始早々10分に、福岡は松本選手のシュートで先制。これに上島君もセカンドボールをはじき返すところで絡んでいます。いつも通り強くたくましく、めっちゃ頼れるプレーでチームに貢献し、迎えた前半終了間際。
千葉のFKの跳ね返りを上島君が猛然と追います。バウンドしたボールをヘディングしようとしたところ。
相手選手が競らずに、その背中に乗っかる形になってしまい、上島君はバランスを崩して落下。中村君が首を怪我して長期欠場したことを思い出させる、ぞっとする落ち方。一度自力で立ち上がってピッチ外に出るのですが、そこでまたしゃがみこんでしまいます。首よりも腰にきている様子でした。
上島君は結局ここで三國選手と交代となります。ちなみにこのFKの場面で、相棒のグローリ選手が黄紙をもらっていて、累積警告で2試合欠場決定済み。福岡は主力CB2枚が欠場するかもしれない大ピンチに陥りました。
しかし鉄人上島君は、次の試合もスタメンです。大怪我にならなくて本当によかった。ただし、チームの連続負けなしがこの試合で途切れました。第30節、磐田2-1福岡。
この日の試合の主役は柏アカデミー卒CB中川君です。
昨年シーズン途中にJ3の相模原に武者修行に出た中川君。昨年もちょこちょこ観戦記を書いていましたが、だいぶ激しさも身に付いてきていました。今年は出番があるかなーと期待していたところ、大南君との交換トレードのような形で磐田へ完全移籍。ここまで出番がなく、この試合が初出場。そこで大仕事をやってのけました。
試合冒頭、磐田CB大武選手が、福岡の増山選手の突破に対してスライディングタックル。その後、数分プレーして、自らバツ印を出します。接触というよりも、スライディングした時に足が芝に引っかかってひねった感じ。ちなみに磐田は、この前の試合でベテランCB大井選手も怪我をしている模様。チーム的に大ピンチのシチュエーション。
そこで急遽交代出場となった中川君は落ち着いてプレー。そして迎えた41分。右サイドからのFKをG大阪から移籍してきた遠藤選手が蹴ると、中川君はファーでめっちゃ高い打点のヘディングシュート! 初出場で初得点。ベンチの控えメンバーの輪に飛び込んで、とても嬉しそうでした。ほっこりした。
ただ82分の福岡の得点には中川君も絡んでしまいました。福岡ボランチ前選手からのくさびのボールに、遠野選手がターンしてシュート。この時、中川君は山岸選手にブロックされる形でカバーに行けず。残念。
けれど、この次の試合もフル出場しています。もうレンタルではないのですが、ぜひぜひがんばってほしいです。
さてこの日の上島君。50分の失点では、左サイドで三國選手が1対2にとなって崩されそうになったところに駆けつけて、小川航基選手のシュートにスライディングブロック。足には当てたのですが、残念ながらコースが変わってゴールイン。
さらに15分と52分にセットプレーでヘディングシュート。2つどちらも外れました。なかなか決まりません。目の前で後輩の中川君に先を越された形です。がんばって!
この結果で前述の通り、福岡の負けなしは15戦連続で止まりました。そして得失点差で徳島に抜かれて首位転落。残り10試合ちょっと。ここからがしびれるラストスパートです。
さあ、そこで迎えるのが因縁のチーム、水戸。長谷部監督が昨年指揮していたチームで、引き抜いた選手も多い。引き抜かれた水戸は秋葉新監督を迎えてチームを作り直し、52得点はリーグ最多。対する福岡の22失点はリーグ最少。そんなたてほこ対決となった第31節は、水戸0-1福岡。
この試合までグローリ選手が出場停止。ですが試合前インタビューで長谷部監督、大怪我から復帰してこの試合先発のCBグディエレス選手に「すごいですよ」と不敵な笑みを浮かべます。
試合は5分、左サイドの高い位置でボールを受けた輪湖君がクロス、これをファーに走り込んだ増山選手がヘディングで決めて先制。
そしてくだんのグディエレス選手です。192cmの大型CB。上島君は185cmと十分大きいCBですが、このチーム、グローリ、三國、そしてこのグディエレスと、さらに大きい人が3人もいます。そしてグディエレス選手は連携も取れていて安定した出来。さらに層が厚くなりました。
今季12試合目のウノゼロで、福岡逃げ切り。さあ、首位長崎とは勝ち点同じの得失点差、3位長崎とは勝ち点5差。そして今年はプレーオフがなく、2チームしか上がれない。このしびれる昇格争い、あと11試合です。
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