« お仕事中 | トップページ | 異世界転生とメガネ君 »

2020/11/10

コミティブの話題から考えたこと

日曜日のHON.jpブロードキャスティング。今週は漫画家コミュニティー・コミチ代表の萬田大作さんでした。

ちなみに僕は日曜日は仕事に追われていたので、リアルタイム視聴を諦めて、本日Youtubeで見たのでした。週末仕事が入るようになったので、今後もけっこうぶつかりそうな予感。

さて、お話を聞きながらふと思ったことが二つばかりあるので、それを今日と明日に分けて書いてみたいと思います。本日はまず、取り上げられていたこちらの話題。

ピクシブとマイシアターD.D.は漫画作品が動画で楽しめるYoutubeチャンネル、コミティブを10月30日に開設。pixivに投稿された作品から漫画動画を作るという試み。面白そう。自分の漫画に声が付いたりしたらうれしいだろうな。企画自体に対してはこのように好印象なのですが。

まず放送聞いてて僕もそこが気になると思ったのは、マネタイズの話です。萬田さんは昨年コミチでも漫画動画にチャレンジ、声優さんも使ったそうなのですが苦戦したとのこと。その体験から、0.1円/回といわれる広告モデルでは、動かしたり声優さんを使ったりのコストを賄うのが大変だというお話をされていました。ビジネスとして回すには、その視点は避けられません。

漫画動画だけではなく、小説の場合オーディオブックという流れもあるのですが、人の手が加われば加わるほどコストがかかるわけで、それを回収するのが難しくなっていく。手を加えたものの方が人を惹きつけやすいけれど、そこをうまく越えられるのだろうか。作家的にはそうしたブーストの仕組みがいろいろあってくれた方がありがたいわけなので、うまくいってほしいのですが、さて。

そしてお次に思ったのは、そうしてブーストしてもらうためには、という描き手視点の感想。広告モデルで再生数勝負ということは、そうすると長いのより短いやつの方が回収しやすそうだからいいのかな、ということです。

ただ、そんなことをちらりと思って自分のpixivアカウントを見返したら、漫画は『マルくんのおことわり』の最初にネームにしたやつだけしかなかった。長いうえに、鉛筆書きだ。おしまい。

それでも閲覧数的には他のものより見られているので、漫画の吸引力はやっぱり大きいですね。あと、最近絵を出すのが止まっちゃってるので、何とかしたい。

そして最後は、もうちょっと広い視点です。こっちの方が今の僕には重要。

現在、漫画、小説、動画などのコンテンツは、素人でも簡単にネットに上げることができるようになったので、ものすごい量が氾濫しています。この中で、漫画はまだ出版社を通す形の方が優勢な感じですが、小説ではなろう発のライトのベルが売れていたり、先に出来上がっているものをスカウトしてくるという流れができています。つまり、すでに使えそうな実績を上げているということが非常に効いてくるわけで。

こちらの漫画動画がうまくいくのかどうかは今後に注目ですが、そもそもこの企画が出てきた時点で、pixivが自前のサイトにたくさんの作家さんが参加していて、すでに人気のある人がいる、という前提があったと思われます。

目立つのはまず自力でという時代になってきているのだなあと、つくづく思うのです。ほんと大変だなあ、と思った次第。がんばろう。

ということでチラシを作らねば(作業に戻る)

|

« お仕事中 | トップページ | 異世界転生とメガネ君 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« お仕事中 | トップページ | 異世界転生とメガネ君 »