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2020/09/08

レンタル組観戦記 山口vs金沢・福岡直接対決

さて今回は直接対決があるというストーリーラインになっております。主役は山口・田中陸君です。

ということでチームごとに行きましょう。2020J2第15節、山口1-3金沢。

田中君が右SBで先発。山口は現在最下位に落ちてしまっており、チームがうまく回っていません。それを物語るかのように金沢が3点リードを奪います。そして、ここから武者修業組観戦として盛り上がる展開になります。

まず59分、山口は浮田君を投入。右サイドが柏アカデミー卒先輩後輩コンビになります。すると64分、ペナルティーエリア右の角でボールを受けた浮田君が、カットインしてミドルシュートを決め1点返します。日程の3分の1を超えたところで4得点目。シーズン二桁を狙えるペースです。

浮田君はレンタル組ではなく、大学に行って、かつ別チームでプロ入りというパターンなのですが、仲間君がずっと他チームで研鑽を積み今年加入して主力になっているので、そういうストーリーになれるといいなあ。がんばって!

田中君もこの辺りから、インサイドに上がっての持ち味を発揮した場面がありました。67分頃、いいクロスを供給。68分には浮田君がペナルティーエリア左サイドまで入っていって、ダイレクトシュート。これは決まらず。71分には田中君がやはり内側に上がっていっていて、こぼれ球を拾い、鋭いミドルシュート。これも決まらず。

惜しい展開にわくわくしていると、72分に金沢は杉井君を投入、左MFに。なんと画面の手前側でアカデミー卒直接対決です! 89分には杉井君が抜け出してゴール前1対1になりそうな瞬間、田中君がスライディングしてカットするという見せ場がありました。みんながんばれー!

試合はこのまま1-3で終了。

第16節、山形0-0山口。

武者修行の子に注目して見ているだけのつもりでも、その子が先発を勝ち取るとそのチームの試合をずっと見ることになるので、チームの問題点が気になってきます。山口の場合、チームコンセプトとしては「2点取られたら3点取り返す攻撃サッカー」なのだそうですが、失点はその通りのペースなのに、得点が取れていない。

正直、攻撃の組織がうまく構築されていないという印象で、ボールの回りが停滞しています。僕は田中君、浮田君視点なのですが、イウリ選手や池上選手が中央から流れてきて、スペースが詰まってしまっている様子がよく見られます。運動量が多いのはいいのですが、それに応じて周りの人がどう動くのか、整理されてない感じ。個々のがんばりが空回りしてしまっている状態です。

ということで、この試合ではシステム変更という手が打たれました。3バックで、田中君は右アウトサイド。守備時には5バックとなって下がる形。ちなみに左サイドが田中パウロ選手で、両翼がW田中となっております。

34分には田中パウロ選手のグラウンダークロスが抜けてきて、絞っていた右サイドの陸君がミドルシュート。これはDFがブロックしてコーナーへ。92分には中に入った陸君がゴール前、ごちゃっとしたところでうまく受けてシュート。これは外れました。タイプ的には専門のサイドバックではないので、こうして中に絞っていた方が持ち味が出ると思うのですが、チームの中でどうアジャストしていくのかなかなか難しいところです。

さてお次の第17節はまた直接対決になります。その相手、福岡の道のりも。

第15節、福岡0-1新潟。

福岡の上島君はずっと安定して出場、キャプテンマークを巻いています。武者修行組では一番成果が出ており、今ウチがCB大ピンチなので今すぐ帰ってきてほしいくらいです。

この日の相手は新潟FWファビオ選手191cm。自分を上回る大きさの相手ですが、それでも空中戦で勝ち、ヘディングを上からたたく場面も。最終ラインからの安定した縦パス、ロングフィードも見せていました。

ただ50分の失点シーン。新潟・本間選手が左サイドからドリブルしてカットインしながらスルーパス。これを渡邉選手が上島君の裏を回って抜け出してシュートを決めました。本間選手が仕掛けてきたことで、一瞬上島君が二人を相手にしなければいけない局面になり、相手にうまく上回られてしまった悔しいシーンでした。

第16節、千葉2-2福岡。

福岡、千葉ともに選手のクオリティーは高く見えるのに、なかなかそれが結果に結びついていないチーム。

今節、福岡は得点力不足の打開のためにツートップを変更。東家&木戸のコンビで先発は初。直接そのコンビが結果を出した形ではありませんが、奮起して久々6試合ぶりの複数得点2得点となりました。

特に1点負けて迎えたアディショナルタイム、三國選手を投入、さらには上島君も上げてのパワープレー。ほとんどラストプレーで左からのクロスにファンマ選手がヘディングを決めました。先発を外れていたファンマ選手の意地の一発です。

上島君はこの試合、ブラジル代表経験のあるクレーベ選手との対決。いつもどおり互角以上に渡り合い、縦パスもズバリと入れる安定の出来栄え。特に35分、抜け出そうとしたクレーベ選手に対し、体を投げ出してギリギリで防いだシーンや、79分のカウンターのピンチに冷静に構えて最後のところでカットしたシーンは見せ場でした。

さて、そうして迎えた第17節。お互い、前々節は負け、前節は課題解決にちょっと光明が見えた引き分けという中で勝ったのは。

福岡2-0山口。

直接対決とウキウキしていたら、上島君が先発を外れています。サロモンソン選手もで、二人とも最後交代出場しているので、連戦を考えたお休み。残念―。

しかし田中君の対面は、大先輩輪湖君です。試合途中で左にも行ったのですが、こちらは湯澤君。浮田君もサイドだったので、元レイソル対決は見どころ十分でした。

試合はやっぱり山口の攻撃の循環がいまいち。局面では選手はがんばっているのですが、グランドデザインが欲しいところ。

福岡は最後、休んでいた上島君とサロモンソン選手を投入、5バックにして逃げ切り。

最後にもう一試合、第17節金沢1-1長崎。

首位長崎に金沢が食らいついたという試合。杉井君は69分に途中交代出場でボランチへ。何本かいいパスを通していました。

タイプ的にはこのポジションが合っているのではないかと思うので、もうちょっとここで活躍してほしいですね。

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