レンタル組観戦記 福岡vs山形・町田・大宮・金沢・群馬
さて、前回の観戦記は、山口の田中君をお送りしましたので、本日は福岡の上島君です。
2020J2第18節、山形0-1福岡。
福岡は今一つ勝ち切れず下位に低迷していて、この試合の前節山口戦の勝利でちょっと上向いて14位でした。その前節の勝利がきっかけになったのか、ここから連勝で上位に食い込んでいきます。
さて、前半は山形の攻撃の連動性が非常によく、福岡はだいぶ攻め込まれますが、最後のところで弾き返して耐える展開。上島君も安定した高さと強さを見せていました。その流れで、38分にクロスをブロックに行って、喉元にボールを食らってダウン。あれは痛い。
後半に入ったところで反転攻勢。すると53分、サロモンソン選手が右からグラウンダークロス、これをゴール前で遠野選手がダイレクトで合わせて先制点。
その後また福岡は押し込まれますが、体を張り守ります。90分には裏抜けに対して上島君のスライディングタックル。お見事。
福岡が守り切って、ウノゼロの勝利です。
第19節、福岡2-1町田。
福岡はあと1点が取れずに勝ち点を落とすという試合を続けていたのですが、この試合は見事な追加点。
14分福岡の先制。左サイドから石津選手がクロス、遠野選手がニアですらし、これが町田CB水本選手に当たってオウンゴール。その水本選手が意地を見せたのが30分。右CKに町田・深津選手が競り勝つと、角度のないところから水本選手がオーバーヘッドシュートで決めました。FWもびっくりのスーパーゴール。
流れ的には町田の方が盛り上がる展開となったのですが、それに対して43分。福岡は大きなサイドチェンジ。これをヘディングで縦へ落とすと、遠野選手が走り込んでゴールラインぎりぎりで折り返し、ファンマ選手が決めました。流れを跳ね返す、見事な追加点です。
リードすると福岡の守備のよさが効いてきます。後半半ばに交代枠を使って5バックへ。上島君が中央に入って、逃げ切り成功です。
第9節、大宮0-1福岡。
コロナ感染者発生で延期になっていた試合がここに入ります。この結果福岡は11連戦となっています。めっちゃつらい。
この試合、エルゴラのマンオプザマッチに上島君が選ばれていました。その通り、素晴らしい活躍でした。大宮は夏の移籍で横浜FCからFWのイバ選手を獲得。この試合も先発。そのイバ選手に対して上島君は空中戦で競り勝ち、楔に対しても鋭い出足で潰します。さらには26分、CKに対してニアでドンピシャヘッド。これはGKに防がれました。惜しい! さらに75分、CKが弾き返され、もう一度右からクロスが上がると、上島君がヘディングで競り勝ちます。これは左に外れました。惜しい!
上島君が決勝点も奪っていたら最高だったのですが、点を決めたは65分、ファンマ選手です。前選手が送り込んだグラウンダークロスに合わせました。
最後は逃げ切りの定番、5バックになって上島君はセンターに入り、攻撃を跳ね返してウノゼロで終了。盤石感が出てきました。
第20節、金沢1-2福岡。
直接対決かと思ったら2人とも先発から外れています。上島君の方は過酷な11連戦ということで、先発を6人入れ替えた中の1人。途中交代で出場しました。
問題は杉井君です。交代出場もなく、この試合で3試合連続出番なし。本職のCBでの出番はなく、シーズン当初の左SBからも外れ、中盤での出場が続いたあとに出番がなくなるというのは、苦しいところです。ぜひがんばってほしいです。
さて試合は33分に福岡右CKからグローリ選手のヘディングシュートが決まり先制。直後34分、金沢・加藤選手が、楔をうまくターンしてファーに巻く技ありシュートが決まって同点。
そこで迎えた75分に決勝点。金沢ゴール前でのクリアが福岡・ファンマ選手に当たって戻り、それをクリアしようとした金沢の選手のヘディングが、絶妙のバックヘッドのループシュートになってオウンゴール。
流れがよくなってくると、こういう形でも決勝点が生まれますね。福岡は83分に上島君を投入、中央に入って恒例5バックにして逃げ切りました。
第21節、福岡1-0群馬。
連勝を続ける福岡は、この勝利で4位まで浮上です。この記事で扱っている試合の前は、最初に書いた通り14位だったのです。急上昇すごい。
1試合先発を外れて少し休んだ上島君は、安定したプレーを披露。さらに11分、右CKに競り勝ちヘディングシュートを放ちますが、これは上へ外れます。24分にはFKをすらして、同日ウチの試合の大谷君みたいな形でゴールを狙いましたが、こちらも外れました。守備の安定感、強さはすばらしく、さらには攻撃でも鋭い正確な縦パスやサイドチェンジを披露しています。これでセットプレーでばんばん点取るようになったらもう最高なので、ぜひぜひ決めてってほしいです。
試合は双方いい守備を見せ、守り合いからスタート。そこからだんだん福岡が優勢となっていきました。その中で前半から推進力を見せ、活躍していた増山選手。77分、ボランチ前選手からのロングボールに裏へ抜け出し、しっかり決め切りました。これが決勝点です。
最後群馬も攻め立てて、FKでゴール前に送り込まれたボールを、もつれるようにしてシュートに持ち込みますが、これはポスト直撃。そこで試合終了。福岡はこの記事内の5試合でもウノゼロ3試合、他の2試合は2-1と、すべて1点差勝利です。きわどい試合を勝ち切れているのは細部まで徹底できている証です。今年はプレーオフなしの上位2チームだけが昇格ですが、そこが見えてきました。
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