米中冷戦と火星のタコ
最近気にして追っているニュース。コロナ関連とともに激しさを増してきた、米中冷戦の行方がとても気になっています。
当然、世界がきな臭くなると、日本にも火の粉が降りかかるという現実問題があり。
もう一つ、SF書きとして、未来がどうなりそうかは、書くものにも影響するためです。
昔々のSFには、ソ連との冷戦の果てに第三次世界大戦で核戦争、という設定のものがありました。SFというジャンルは、ありそうでなさそうな、なさそうでありそうな、そんな設定がスパイスとなります。未来予測自体は目的ではない副次的なものなので、別に外れてもいいんですけど、今、タコ型火星人は書かないわけですよ。着陸探査されていないの確実な火星だけではなく、キャプテン・フューチャーみたいに水星人から冥王星人、彗星にも人が住んでますなんて書かない。説得力ゼロなので。
そこまで極端ではなくても、ペレストロイカとベルリンの壁打壊しの最中に、対ソ核戦争のお話は説得力を失っている。今ちょうどまた、そういう岐路なのではと思われます。書くべき未来の形が変わっている最中。
そして、今回の方が複雑で、根深い感じがするんですよね。単に民主主義vs一党独裁というだけでなく、民族的な考え方、感じ方の違いという部分までいってる気がする。
例えば、ソ連は結局欧州文化圏だったけれど、中国は違うので、喧嘩の作法一つからすれ違っているのではないか。突っ込んじゃいけないところまで、手を突っ込んでいるのではないか。
ということを書いていた記事がこちら。仁義なき「米中第2次冷戦」への深刻な予感 櫻田淳 現代ビジネス20/6/4 とても同意。まあ、ロシアもやっていることは大概なのですが、ただマスク騒動のように民間でも、理解しあえない溝ができそうな気がするんですよね。
どこに向かって進むのか、とても注目しています。
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