東京0.1
厚生労働省がおよそ8000人を対象に3都道府県で抗体検査を実施したところ、東京0.1%、大阪0.17%、宮城0.03%だったとのこと。
人間の体はウイルスや細菌に感染した場合、体内でそれに対応した抗体が作られます。これはウイルスなどにくっついて、目印となるもの。そうすると白血球などがウイルスを食べてやっつける、という仕組み。この抗体が作られる仕組みの研究で、利根川先生が1987年にノーベル賞を受賞しています。
つまりこの抗体のあるなしを調べると、ウイルスに感染したことがあるかどうかがわかる、ということ。ちなみにやっつけ終わった後でも残っているので、今ウイルスに感染しているかどうかではありません。累積感染者数が推定できるということですね。
今回出た数字は、よそと比べてかなり低い。ニューヨーク市なんて、4月下旬の調査で21%でした。ロンドンが5月下旬の調査で17%。同じ大都市で、東京、大阪はめっちゃがんばっています。他の調査ではもう少し高いのではという話もありますが、そちらでも1%を超えていません。日本は例えばBCGワクチン接種とか何か理由があって死者が少ないのではと言われていましたが、そもそもかかっていない模様。
まあ、向こうは、スーパー入るのに警備員にマスクしてくださいと言われて、「そんなの俺の自由だろ! 俺の自由を侵害する気か!」と暴れたりつば吐き掛けたりする人がいるレベルだからな。
ちなみに当初効果ないとディスられていたマスク着用ですが、結局効果あるという研究結果が出ている模様です。
とにかく、日本人はめっちゃがんばって成果を上げている、ということが数字に出ました。これでワクチンが早期にできて、そこまでしのげれば大勝利です。クラスター対策班の目論見通りということで、超有能。
次の問題は、ちゃんとワクチンができるか、そしてそこまでしのぐの中に経済の問題もあるんだけど、感染対策しつつ経済を回すことができるか、という部分ですね。経済の方は、現場での創意工夫がめっちゃ重要ではないかと思われます。ここもがんばりどころ!
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