ウィズ・コロナ
現在のコロナウイルス感染流行。とても気になっているので、中国で広まり出した頃からずっとニュースを追っています。NHKBS1では、結構いろいろドキュメンタリーなどの番組が放送されていて。
このあいだ見たのがこちら『シリーズ コロナ危機 「暮らしが変わる! ビッグデータで探る“新たな生き方”」』。6/6(土)12:00から再放送。
この番組の中で興味深かったのは、家計簿アプリのビッグデータ。支出が減った項目と、増えた項目について集計されていました。減っているのは分かりやすく旅行とかなのですが、代わりに巣籠もりしているので、家具等増えた物もある。ニュースを見ていると映像的にアピールしやすい飲食店など、下がっている方が取り上げられやすいけれど、そんな単純な話ではない、ということですね。
さて、ここからが僕の考察。二点あります。
一つめは、自分に身近な出版界。実は増えている出費に本がありました。57%増。かなり大きい。
番組で取材されていた人は、ネット書店でついつい雑誌を買い込んでしまった、とのことでしたが、他のケースはどうか。
このあいだも書きましたけど、物流がパンパンな結果、補充を止めてて品切れという事態が起きていました。電子書籍が用意できていれば、紙本が品切れでも、その隣に購入ボタンがあった。もともと対応しなければいけない流れが、この事態で加速したのではないかと思っているのです。
そこからさらに自分の希望を述べれば、電子書籍に親しむ人がこの機会に増えて、その流れが自分の出しているセルパブまで届くと嬉しい。
57%増の内訳がどうだったのか、詳細が気になるところです。
二つめが、タイトルにも絡むウィズ・コロナ。
こちらも何度か書いてますが、ニュースを追っている感じでは、最短でワクチンができたとしても、年内終息は難しい。厚生労働省が2021年前半の接種開始を目標にしているとのことので、その場合でも全員打ち終わるのはもっと先。専門家の発言を見ていると終息するのはよくて2022年ぐらいという予想が多いようです。ということは丸2年ぐらいはこの調子。
そう考えると、経済方面の言説が、がまんしてれば元に戻る、に寄りすぎているのではと気になります。例えば、先ほど書いたように絵になりやすいので、苦しんでいる代表として紹介されやすい飲食店。丸2年、ビジネス環境がずっと悪いという予想なら、もっと積極的に動いた方がいいのでは。
飲食店とひとくくりですけど、もっといろいろ環境条件があるとも思うんですよね。アルコールを提供する種類のお店は、半分ぐらいかそれ以上おしゃべりが目的なので、完全にクラスター発生候補なわけですよ。感染対策をしっかりすると、そもそも成り立たないのではと思うのです。そうすると、うわべだけ対策して、自分の店ではクラスターが発生しませんようにとお祈りしながら日々過ごすことになる。それに対して、ラーメン屋なら、みんなもっと黙々と食べている。のんびりしゃべっているとラーメンが伸びる。感染リスクはもう少し小さいのでは。
あとは立地。大きな繁華街はそもそも飲み食いのために行くところ。そこの雑居ビル上階とかだったら、人が来なくなったら対策しようがない。逆に住宅街の小規模ビジネスだったところの方が、テレワークがこのままある程度定着したら昼間人口が増えているんだから、テイクアウトとか出前とか、なんかやりようがあるのかもしれない。
ただし、こちらは前にも書きましたが、僕が科学に比べて経済の素養が弱く、自分でビジネスをまわしたこともないので、自分でももやっとした感想にとどまっています。2年ぐらいなら耐えられるもんなのか、本当は耐えられないのに対応が遅れているのか、動くとしたときコスト的にどうなのか、そういうところに実感がなくてよくわからない。
長丁場になるということだけは確実で、感染対策しながら経済も回すという次のフェーズが重要だと思うので、そういうわからないところも含めて注目中なのです。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 米大統領選と取り残され感(2024.11.07)
- H3と台風(2024.11.05)
- 夏日とクールビズ(2024.10.31)
- 選挙と感染対策(2024.10.29)
- 終わらない(2024.10.28)
コメント