マスク協奏曲@日本 布マスクパワーアップ作戦
連日マスクのお話。実は書き始めたら話がどんどん膨らむので、世界編と日本編に分けたのでした。ということで本日は日本編です。
さて、マスク不足に見舞われた日本。ただ昨日の記事にも書いたとおり、マスクの有効性についてはいろいろ意見があって、予防の主力はそれよりうがい手洗いということだったので、僕は「煮沸消毒は効くみたいだから、煮て干して使い回そうという」と、そこまで気にしていませんでした。トイレットペーパーはね、マジでやばかったんですよ。一時期あと三分の一ロールしかないというところまで行ったから。マスクはインフル予防で買ってあった分があって、使い回しでまだまだ持つ。
でも、ここで何度も書いているように、僕は年またぎもあり得るという超長期戦覚悟です。ウイルス根絶までは相当かかるはず。そこまでは持たないから、補給も考えていかなくてはと思ってた。そんな時、やってきたのが。
シャープマスクです。
中国工場から輸出ストップということで、国内で増産せねばとなった時。家電メーカーのシャープがマスク生産に乗り出すということで大きく話題になりました。クリーンルームを持っているので、そこにラインを作れば衛生管理できるという話。他業種参入はほかにもいくつかありますね。
ただ、やはりトップバッターは目立つ。ということでシャープマスクは大いに話題。そして一般に自社サイトから通販開始という日。
僕が起きたのが、ちょうど販売開始時間目前でした。それに気づいて、それなら買ってみようかなと時間ぴったりにサイトに向かったら。
速攻のサーバー落ち(^^;;) 大人気過ぎたようです。
さてシャープは、この混乱を受けて販売方法を変更。登録期間を設けた抽選方式に。その登録日の夜中、また気づいたんですよ。そういえば発売していると。
開始の夜中12時きっかりは混んでそうだけど、僕は完全な夜型生活で、気づいた時には草木も眠る丑三つ時さえ過ぎていました。これなら大丈夫だろと思ったら。
またつながらなかった(^^;;) どんだけ大人気なのだ。
さすがに明け方にはつながったので、登録しておきました。一度登録すると次回抽選にも自動エントリーになる模様。応募総数が680万人を超えているようで、順調に外れ続けています。常日頃の自分の運のなさを考えると、もういらなくなった頃に「当たりました!」というメールが来るような気がするw
さて、市中から姿を消したマスクは、店頭に帰ってきている様子。普通に補給可能になってきているのですが。
昨日書いたような海外ニュースを見ているので、僕の中国産に対する信頼が、地の底まで落ちています。実は以前から食べ物関連に関しては地の底に落ちていてずっと避けるようにしているので、そこに新たに加わった形。
昨日、中国人気質について触れましたけど、命を預けるの無理ですよ。同胞相手にだって、メラミン牛乳とか工場廃液塩とか地溝油とか、めちゃくちゃやってるんですよ? いつも売ってないところに中華マスクが並んでいたら、もしかして欧米から突っ返された不良品が流れてきてんのかなと疑うレベル。ちなみに日本の認証マークが偽造されているようで漢字の形が違うという話も見ました。やっぱりやってる。中華マスク無理。もう日本メーカーでも生産地確認する。
そんな状態なので、産地直送が確実なシャープマスクが当たってくれるといいんですけど。
ここにきて新たな候補が浮上してきています。布マスクです。
不織布マスクが姿を消す中、ガーゼマスクでの代用が始まりました。不織布マスクの方が大量生産できて安くなっていたので、あまり姿を見かけなくなっていたのですが、もともと洗って繰り返し使えるということ、さらに手作り可能だということで、マスク不足の中で見直しが始まり。
ネット上に型紙が出回り製作をサポート。布の柄も色々変えられるよねと、だんだん進化が進んでいる感じに。街中ですれ違う子供が可愛い柄のマスクつけてたりすると、ほっこりします。
ちなみに、政府も推進しているため、大臣も柄物つけ始めていますよね。河野防衛大臣の自衛隊お手製マスク、特に青地にF-35のやつ、マジでほしい。
そしてさらに、布マスクに心惹かれるニュースも見たのです。こちら。
布マスク、綿とシフォン生地などの組み合わせが効果大 米研究チーム
布マスクに高密度の綿と、化学繊維や絹など静電気を帯びた素材を組み合わせると、空気中のエアロゾル粒子を効果的に除去できるとの研究結果を米シカゴ大などのチームが発表した。新型コロナウイルスの感染拡大により、家庭などでマスクを手作りする動きも広がる中、関心が高まりそうだ。
米化学会発行の学術誌「ACSナノ」(電子版)に論文が掲載された。
研究チームは、直径が10万分の1ミリから1千分の6ミリまでの微小なエアロゾル粒子を実験装置で生成。さまざまな素材の布に吹き付けて、布を通過する前後の粒子の数と大きさを比較し、フィルターとしての性能を調べた。
その結果、最も効果が高かったのは、1インチ(2・54センチ)当たりの糸が600本程度と高密度な綿の布1枚と、化学繊維でできた薄手のシフォン生地2枚を重ねた場合だった。
実験に使ったシフォン生地はポリエステル9割と、スパンデックスと呼ばれるポリウレタン1割の混紡製で、ドレスなどに使われているタイプのもの。エアロゾル粒子の大きさによっては約99%を除去し、医療現場で使われる「N95」と呼ばれるマスクに近い性能を発揮したという。
また、シフォン生地の代わりに天然の絹2枚、綿ポリエステルのフランネル1枚を組み合わせた場合にも高い性能を発揮した。綿ポリエステルの中綿入りの綿キルト生地は、1枚でも高い効果が得られたとしている。
チームは「シフォン生地や絹のような静電気を帯びている生地は静電バリアーとしても機能する」と指摘。実験ではフィルター面積の1%でも穴があると効果が半分以下に低下したことから「マスクは使用者の顔にフィットしていることが極めて重要だ」と強調した。
産経新聞20/4/25
N95相当の……静電フィルター……だと……?(驚愕)
実は感染拡大当初、静電フィルターの空気清浄機の購入を真剣に考えていました。ただ、お高いのと、よく考えたら一人暮らしなので家庭内感染する相手がいないと正気に返って、やめたのです。
布マスクなら静電気発生させる素材の組み合わせができるの、盲点だった!
性能も上げられるとなれば、このまま布マスクはアフターコロナ時代の下着並みの必需品、ファッションの一部となるのかもしれない。自作派の方は是非どうぞ。
世界的な大ピンチですけれど、こうして身近なところでも、みんながいろいろ工夫して対応していく話は、勇気づけられるいい話です。どんどん進んでほしいです。
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