コロナ禍後の出版
先週末に漫画家の友人と、立て続けに連日、長話をしてたんですけれども。
別々の人と話してた中での共通の話題として、コロナ禍後の出版はどうなるのだろうという話になりました。
正確に言うと、こういう自粛があったけど、これからどうなるんだろうねー、ということで、話のきっかけなのは確かなのですが、全部がコロナ感染流行が原因ではなく。
どちらかというと今回、出版界で目立つ影響は、環境変化に対する投資がきちんとできていたかどうかがあぶり出されて、そこで大きく差がついたということではないか、と思っています。簡単に言っちゃうと、ネット対応、電子書籍化。
情報流通経路の変化があるのだから、これは当然やっていてしかるべきだった。そこにたまたま感染流行が来て、行動自粛で家から出られなくなった。むしろ出版界は不幸中の幸いで幸運な方のグループだったはずです。やるべき対応ができていたら、それが効果がある対策だったからです。自粛期間で外に出られないということで漫画サイトは訪問者を増やし、リアル書店は休業、ネット書店も生活物資輸送優先で品切れ続出と紙本はダメでも、電子書籍をちゃんと出してれば影響を軽減できた。
それに対して、音楽なんかは本当に大変だと思いますねー。ダウンロード、サブスクリプションとデジタル化はすでに進んでいて、むしろライブやフェスのリアルな音楽体験を売る体験型産業の部分が次の展開として盛り上がっていたのに、そこが全部だめになっちゃった。自粛解除も多分一番最後。完全にマイナスだらけ。
ということで出版業は、情報流通の中心となっているネット上で発信し、そこで売るという、どっちにしろやるべきだったことを進めていけばいいということなのですが。
自粛中、引きこもり生活で電子書籍を使うようになった人がいるはずです。コロナ禍の影響としては、そういう変化の加速の部分はあると考えられるので、それがどれぐらいなのかという点は、要注目なのです。ついでにセルパブに手を出してくれるといいなー。
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