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2020/05/17

「中国人のできました」が進める新冷戦

今回のこの感染流行について、当初からめっちゃ気になっていて、ずっとニュースを追ってきました。

さらにサッカーが軒並み中止になっているため、ブログに書くテーマががた減りしてしまい、記事を書くためにさらにニュースを追うという循環になっているのですけれども。

本日は、そうしてニュースを追い続けて、今とても気になっている事象についてのまとめ。パンデミックが世界構造に影響及ぼしそうというお話です。

コロナパンデミックが世界中を席巻するなか、一時棚上げになっていた米中新冷戦はまた激しさを増しそうな雰囲気になってます。アメリカのトランプ大統領がこの感染流行拡大の原因は中国にあると非難、さらにトランプ大統領だけではなく、中国にこの事態での損害を賠償させると、アメリカ他各地で声が上がり始めました。それに対して中国は猛反発。かなり厳しい口調で反論しています。

そしてとうとう先日、トランプ大統領は米中断交に言及。ますますヒートアップしそうです。

そんなニュースを追っていて思っているのは、アメリカの事情と中国の民族性が噛み合ってしまっているので、これは本当に行くところまで行くのでは、ということです。

ネットによく流れているジョークに、「韓国人のできます、中国人のできました、日本人のできませんは信じてはいけない」というものがあります。外見は似ているのに考え方は全然違うということを表しています。

ちなみにこの間も書きましたけれど、民族性の違いというのは、その土地の自然環境や歴史によって育まれたものだと思うのです。つまりその環境で生き延びるために一番適応した形なのであって、優劣ではない。なので、このジョークは日本は謙虚でよい、他はダメ、という文脈で使われることが多いのですが、それも日本的価値観のもとでのことで、例えば外交面においては、むしろマイナスに作用してるのではないか思ってたりします。

ただ、客観的には考え方の優劣はないとしても、それに対してどう心が動くのかは、まさに主観の問題。それぞれの価値観によって判断されるわけです。

その時「中国人のできました」が、めっちゃマイナスに作用している。トランプ大統領はハッタリ発言ばっかですし、人間的にもアレですし、選挙をにらんで自分有利になるように、国内向けの要素があるのは確実なのですが。

中国の言動が、それに説得力を与えてしまっています。

武漢ウイルスが中国の研究所で作られた生物兵器だ、みたいな説はさすがに首をひねりますが、研究所から漏れた、辺りだと怪しくなってくる。自分の失敗を認めない民族性は、この手のきちんとした管理にはマイナスに作用、あの研究所は過去、おもらしした実績があるのです。

それがなかったとしても、初動で隠蔽があったのは確実です。何かおかしな感染症が流行っていると話し合っていたお医者さんたちは、とっつかまってデマを流したと処罰されました。そのうちの一人は医療崩壊の現場で自分も武漢肺炎にかかり死亡。すると批判を避けるため、急に彼を持ち上げ始める。

実はSARSの時にも初動で隠蔽があり、被害を拡大させました。過去から学ばず繰り返しているのは、単なるミスではなく、失敗を認められない民族性が作用しているのではないか。

そして、WHOです。二代に渡ってトップに中国の息がかかっていると言われているのですが、テドロス事務局長は中国の対応をべた褒め。まずかったのは、入国禁止を邪魔したこと。これも中国の失敗を糊塗したように見えてしまう。

さらにですね、何でそんな民族性になっているのかというと、中国は失敗を認め弱みを見せると、そこに付け込まれて死ぬ文化圏なのではないかと思うんですね。ちなみに日本は、歴史的に長く社会構造が固定していたため、迷惑かけたのに失敗を認めないと村八分にされて死ぬ文化圏なので、とにかくまず頭を下げるのではないかと思うのは、おまけ。

この中国の弱みに付け込む行動パターンは、したたかで勝機を逃がさないとも言えるのですが、今回はマイナスに作用しています。自分のところが収束し始めたころ、医療物資の援助で批判をかわすマスク外交を開始。しかしその時、弱っている相手国にやらかす。各地で援助してほしくば中国に忖度せよとやり、フランスにはマスクの代わりに5Gにファーウェイを入れろとまで。

民族性なので政府だけがやるのではなく、民間も。困ってんだから何でも買うだろとばかり、低品質劣悪品を送りつけました。信用がた落ちです。日本にも入ってきてる感じがありますね。いやですね。

さらに、失敗を認めない時の行動パターンもまずい。言い訳もせずほんとに結果を一切認めずに、ちゃんとできてると反論、さらに相手を黙らせれば勝ちという勝利条件なのか、逆切れ風味で論点ずらしして、相手の急所を突こうとします。やばければやばいほど、火に油を注ぐのです。

このような知れば知るほど中国の印象が悪くなる、という状態で、さて、アメリカに話を戻しますと。

前述のとおり、トランプ大統領は人間性がアレなので、評判が悪い。しかし人間性がアレなのを逆手に取って、普通ならやりづらいことをばんばんやって、強引にアメリカ優位に持ち込んできました。それで支持率を保ってきたのですが、今回は正直、初動に失敗しています。さらにそこに、アメリカの構造的な問題、医療にも金儲けが入りすぎてて貧困層に対するサービスは薄い等で、被害拡大。大統領の失点になってしまうので、矛先を変えなくてはならない。

そこで中国を強く非難し始めるわけですが、都合がいいのが、大統領選での民主党の対抗馬がバイデン氏なことです。この人、外面保つ知恵があるだけで、セクハラ疑惑等々の対応を見ていると、人間性的には実はどっこいではないか。そして、中国に抱き込まれている人、いわゆるパンダハガーではないかと言われている。中国攻撃はバイデン攻撃にも使えるので一石二鳥です。

そして受け取る庶民の側の事情。「中国に仕掛けられた戦争だ」は強引な理屈なんですけど、前述のとおり中国の対応の印象が悪く、少なくとも「中国が悪い」には説得力が出てしまう。

気になるのは「戦争だ」となると、アメリカはたいてい仕掛ける側で、本土があまり被害を受けたことがないことです。そこですでに死者が、朝鮮戦争、ベトナム戦争の戦死者を超えました。「戦争キャンペーン」が功を奏した場合、どうなってしまうのか。「行くところまで行く」は、どこまでなのか、とても心配になります。

という感じでですね、ニュースを追っている僕の認識をまとめてみたわけですけれども。

正直、中国で感染拡大し始めて、これはやばい事態と思いだしたころには、あとで米中冷戦につながるなんて考えてなかった。なので、最近の展開はまさかこっちに転がっていくとはと、けっこうびっくりなのです。どうなっちゃうんでしょうねえ。

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