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2020/03/16

医療体制維持しつつ経済回復

緊急事態ということで止まっていたお仕事が、月曜から再開。

反動でめっちゃ忙しくなる模様(((・・;;)))

欧米にも武漢肺炎が拡散しまして、大騒ぎになっています。その中で日本は、けっこう踏ん張っている。ちらっと書きましたが、感染者数は確かに検査をどこまで広げるかによって変わるので、それよりも死者数が重要なのではないかと思われます。

さらに言えば、医療崩壊してしまった場合、その他の病気で亡くなる人も増えるので、そうさせないことが超重要。

それがどれだけ綱渡りの難しい作業なのかというのがよくわかる記事がこちら。

最前線で治療に当たる医師の願い 「医療が崩壊しないようにみんなで協力してほしい」 岩永直子BuzzFeed.com 20/3/12

全国に55ある第一種感染症指定医療機関の都立駒込病院。そこの感染症科部長、今村顕史さんへのインタビュー記事。ダイヤモンド・プリンセス号の患者さんも運び込まれていて、今まさに最前線で働いているお医者さんです。めっちゃ重要なことばかりだったので、ちょっと長めに引用。

今後、病床数の計画をたてなければいけないと言われていますが、病床数で考えているとうまくいかない。なぜなら、そこに人がいないと稼動できないからです。ベッドだけあってもだめです。

その中にどれほど負担のかかる患者が多いか。つまり、寝たきりの人や集中治療の対象になっている人がどれだけ入っているかによって、必要な人員や防護具の数もかなり変わってくる。

重症の人に集中治療をやっていると、病室に何回も入らなければならなくなるので、その度に感染防護具を脱ぎ着しなくてはならず、どんどん物品が減ります。スタッフも疲弊します。

そういう意味で、「有効病床数」がどれだけあるかを考えなくてはならなくて、有効病床数は患者さんの重症度などによって変わってくることになります。

そうすると、クラスターの中で複数の人に感染を広げている人を見つけるためには、基本となる人が見つかったら、徹底的に接触者を調べ、その人を優先して検査しなければいけません。先日、ジムに通っていた陽性者で、濃厚接触者数が約1400人となった例がありました。

相当な数になることはよくあることで、韓国でMERSが流行った時も、一時、濃厚接触者が1万人を超えました。そういう人たちの検査がどれほど必要かを考えると、検査にも優先順位があります。そうでない人を片っ端から検査することは望ましくありません。

病床や人員の対応、感染防御のための物品など、現実的なことを考えると、本当の専門家で、全体像が見えている人は日本全体の不安な人まで検査しようということは言わないです。わかっている人は言わない。

無症状でも不安のある人、ごく軽い風邪症状の人など、検査を希望する人も多くいることは理解しています。そして、軽症も多いという新型コロナウイルスの特徴から、その中にも陽性者がいる可能性は否定できません。

しかし、安易に検査を拡大していくことで、本当は避けることができる医療崩壊のカウントダウンが始まってしまう、ということも知っておかなければならない。

そういう人たちでベッドが埋まり、防護具が減ると、本当に守らないと救えない人が救えないことが起きてきます。しかもコロナの患者だけでなく、それ以外の患者の命も救えないということが近い将来に起こってきます。

長い目で見ると、軽症者でなおかつ自分でも自宅での健康観察を希望する人を、みんな自宅で診られるようになるといいです。病床確保や、防護具の節約や、マンパワーの問題を考えると、それができるかどうかは今後大きな鍵になる。

でも、その時にはその人が公共の交通機関で帰らない配慮も必要だし、医療のマンパワーを救うためかもしれませんが、帰ったら今度は、保健所が観察することになります。帰った後のフォローアップの負担は一方では増える。

医療だけの問題ではないので、そのバランスや、人的なサポートをできるかまで考えないといけない。

こうした感染症の流行では、本当に全体が見えていないと語れないんです。外野の人は結構気軽に、「〜をすべきだ」と言うことがありますが、全体が見えていないだけだと思います。

僕らはこの病気に限らず結核など隔離する病気をずっと診ていますから、どこをどうすると、どこに負担がかかるかわかる。誰が動いているかもわかる。そういう全体像を知らないから、気軽に「こうすべきだ」と言えるのだと思います。

韓国のテグでは宗教団体での集団感染が見つかり、全数検査。その結果軽症者がベッドを占めてしまって数百名が入院待ちに。その中には重症者もいて、自宅待機のまま亡くなる人も何人か出ています。まさにここで語られている医療崩壊ですね。韓国はソウルで集団感染が見つかり始めているので、むしろここからが要注意なのだと思います。

イタリアは完璧に医療崩壊してしまった。患者があふれ、引退した医師や看護師、看護学校の学生を卒業繰り上げまでして動員している模様。人工呼吸器が足りず、助けてもどうせ老い先短いと60歳以上への気管挿入を止めたという話も見かけました。もう戦時体制。

日本と同じようにクルーズ船に感染者が見つかりましたが、ちょっと検査して下船させちゃったのは、当初の危機感の薄さを表していて象徴的です。実際には、一路一帯にも参加していて中国人ビジネスマンも観光客も多く押し寄せていたので、発端はその辺りではないかと思われます。中国の意向をくんで往来の制限は必要ないと言い切ったWHOテドロス事務局長は罪深いですね。

イタリアだけではなく、他の国にも感染は広がっています。イベント中止、休校、飲食店閉鎖、都市封鎖とどんどんおおごとに。

スペインの猛追が目立ち始めましたが、世界婦人デーで10万人デモ、感染が疑われていた議員まで「ウイルスより男性優位主義の方が問題」と参加、サッカーの試合が無観客試合になったのに、「俺たちの声援を中の選手に届けるんだ!」とスタジアムの外に集まって大騒ぎと、こちらもいまいち危機感が薄い様子。

ドイツが感染者数のわりに死者が少ないなと思っていたら、最初から諦めて老人の検査をしていないという話をちらりと見かけましたが、あれは本当なのでしょうか。メルケル首相は国民の6、7割に感染が及ぶ可能性があると発言しました。

というような様子を見ていると、ほんと日本はがんばっている。心配性の国民性がうまく作用している節がありますね。うがい、手洗いが他のウイルス感染と同様に有効だという話になったら、みんなが徹底したためか、今年のインフルエンザの流行が急速に収まるというおまけつき。このまま何とか、感染が広まるとしてもじわじわとで、医療体制を維持したい。

しかし、同時に、経済活動をどうするかも考えなくてはいけないということで、本日の冒頭の話とつながります。仕事先が再開。

このウイルスは、潜伏期間が長く、先ほどの記事の中にもありましたが、逆に完治しずらい。再感染なのか治りきっていなかったのか分からない例が報告されています。そのあいだずっとウイルスをばらまいているとしたら、かなり厄介。しかも、特効薬もワクチンもまだない。さらに検査の精度が低く、少なくても三人に一人は見逃すので、陰性だったと安心してうろつく人の中に感染者が混じることになる。これを完封するのはかなり困難だ思われます。

望みはインフルエンザのように高温多湿に弱くて暖かくなると終息することだけど、東南アジアでも感染者が出てるから、弱るとしても完封までにはいかないのでは。

とすると、かなり長く、下手すると年単位で付き合うことを覚悟しなくてはならず、いつまでもこの状態を続けているわけにはいかない。経済が停滞すると、巡り巡って自殺する人が増えます。不況も感染症同様に人を殺すのです。ここも踏まえて、何とか医療体制を維持しつつ経済を回せるバランス点を探らないと。

中国のそろそろ終息宣言はちょっと怪しいのですが、それでもさすがにピークは過ぎたようで、経済活動再開に舵を切っています。日本もそういうことを考える時期が近々来るはず。

つまり、みんな感染にめっちゃ気を使いながら働く、ということになるわけですよね。月曜から大変だなあ。

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