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2019/12/21

中川君観戦記・相模原vs長野・秋田

さてさてシーズン終わってだいぶ経ちますが、残っていた中川君の試合の観戦記です。ただ、本日は中川君だけではなく、いろいろな人が登場。

というか、他の人のところがめっちゃ長い。それは、このチーム相手だから。

2019J3第33節、相模原0-1長野。

唯一の得点は長野で74分。ロングボールに走る長野・津田選手と、相模原・丹羽選手。ペナルティエリア内でもつれてPKとなります。これを津田選手自らが決めました。

中川君は先発復帰。この日は右サイドではなく左で出場です。スライディングでかき出すとか、DFラインから飛び出して潰すとか、いい動きをしていました。

そして長野パルセイロと言えば、レイソルに縁のあるチームです。元レイソルの選手が何人も所属してきました。この試合では木村君が先発出場。中川君とマッチアップする場面もありました。しかし、他のDFと絡んだ時に肩を痛めたらしく前半で交代。

木村君は武者修行に出たまま、帰ってこれてないわけですけれども。

やっぱり選手って、試合に出て成長するんだよなあと思ったのが今シーズン、岡山の仲間君。ウチではトップ昇格できず、熊本を手始めに讃岐、岡山と移籍。たまに見てたんだけど、今年対戦するとなってじっくり偵察、「……別人?」という驚き。偵察記事では「攻撃のカギ」「縦横無尽の活躍」とべた褒めです。実はシーズン終盤ちらちら考えていた「昇格できるなら一緒に連れていきたいランキング」一位でした。ほんとにオファーが出されたようで、G大阪などのチームとの競り合いの中、優勢との報道。

つまりですね、木村君も先輩に負けず、ぜひ試合経験を積んで、いつか凱旋してほしいと思うのです。がんばって!

さて長野パルセイロでレイソルと言えば、世間的な話題は明神さんの引退でしょう。この試合の後に発表されました。

明神さんにはいろいろと複雑な思いがあるのです。ウチのアカデミー出身でトップチーム昇格、五輪代表、日本代表へ。アカデミー出身者の中ではトップクラスの実績です。ナビスコ杯制覇もありました。そこからチームは暗転、あの降格の時にチームを離れます。サポーターとしても複雑なのですが、さらに。

その時に僕は漫画の初連載をしており、こんなチャンスは二度とないかもしれないんだからやりたいことは全部やろうと、ロイヤリティ払いで印税減るけどいいのという編集さんの忠告を振り切り許諾を取って、実名でレイソルを出します。そして取材しにいった時に、練習午後からだからいないはずだった選手がいたんですよ、クラブハウスに。明神さんが。

いないと思っていたからとっさのことに対応できず、あ、どうも、みたいな感じであいさつしただけだったのですが、内心パニック。あとで、サインもらいたい! となったけれど、後の祭りで、今から戻ってとか迷惑かなどうしようとおろおろしているうちにもらいそびれたのでした。あの時確か怪我してたから、早く来てケアしてたんですね。そして取材をもとに漫画にレイソルを出し、U-12と練習試合で対戦させます。この時に、クラブハウスと人工芝グラウンドは反対側なので導線的に無理があるけど、そこを無視して、練習終わりの玉ちゃんと明神さんを解説役に出そうか考え、似顔絵の似なさっぷりに断念したのでした。

運命ってすごいなと思うのが、僕がそんなに盛り上がってる時に、チームががったがたになっていたということ。まさか生え抜きの明神さんが辞めたくなってたぐらいだとは思わないじゃないですか。単行本一巻が出たのが2005年11月10日。降格争い真っただ中。そこで描いていた原稿は第11話、カラー四枚もらって、最大のライバルのスーパーDF、「レイソルの20番は特別」「太陽の王子」葛城クレハ君登場の回。あの時の雑誌は入稿が早くて、翌月12/6に出た本誌に載ってたのが第10話、サブタイトルがそのものずばりで「柏レイソル」。その数日後にあの入れ替え戦の敗戦でJ2降格。第11話は年明け発売で、そこが解説ポジションの選手が必要だったタイミング。一週間後ぐらいに明神さんの移籍発表。

毎日ブログ書いてるから、こういう時に読んで確認できるんだけど、すごいね、地獄だね、これ。血反吐吐くような思いで書いた記事あるよ。

これで、次の年、汚水溜まりみたいだったところが一掃されて、清らかな感動とともにJ1昇格するんだから、ほんと、運命ってすごい。

明神さんの引退の報に、あの時のことを思い出したりしたのでした。

さらに長野パルセイロは、宇野沢君、大島君の契約満了も発表しています。二人とも、レイソルからパルセイロに行って長くチームの中心だった選手。時代の流れを感じます。

さて、J3も最終戦です。第34節、秋田0-0相模原。

気温3℃。天気は雪がちらついたり、日が差したり。前日までにしっかり積もっていて、トラックにはピッチからかき出した雪。日本で秋春制はほんと無理だと思う。

中川君は右に戻って、丹羽、富澤選手と3バックを組みます。そして完封に貢献。

中川君はこのチーム来て本当によかったと思うんですよ。足りない実戦経験を積めたのはもちろん、J1での経験も豊富なお手本になるベテランがいて、三浦監督が戦うところを強調していたから、弱点も改善された。

さあこの経験をどう生かすのか。来年楽しみです。

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