2019年のかわせひろし
今年冒頭の新年の目標を読み返してみると、リバランスということが書かれています。それはなんとなく達成できたような気がします。けっこうギリギリですけれども。
ガンズが一冊しか出てないのは、ちょっと少ない。みんな忙しいからなあ。
自分のは『天下統一!』をつばさ文庫小説賞に。現在二次選考通過。生き延びられるか。
『マルくんのおことわり』が6話。もうちょっと進めたかった。
コミティアにも出て、『アンナ・アップルトンの冒険』BCCKS版を作りました。おまけ漫画付きです。
そして、今年は自分の気持ちの中で、予想外に大きな変化があった年でした。
ぶっちゃけていうと、もう死ぬなと思ったんですよね。年齢的に半世紀たったんですよ。すごいよ、半世紀だよ?
そしたら心の中で、プロうんぬん、商業出版うんぬんの比重が、がくっと下がった。
春先に、一ついつもと違うことを思いついて、持ち込みに行ったんですよ。その打ち合わせでは、持ってった企画がスコンと通ることはなくて、持ち帰って練り直しに。ここまではよくあること。一般的な話。ちなみに、一番描きたかったシーンを、ここはいらないよね、と脇に置かれたけれど、これもよくある話。ただし、こちらは一般的ではなく、僕の特殊事情。
で、ここでの正解は粘ることなんですよ。粘ってアイディア出してすり合わせていかなくてはいけない。僕は正直それが下手で、作っているものが迷走してぐちゃぐちゃになってしまうのがよくあるパターンなんですけれども、それは克服しなければいけない壁。それはずっとわかってた。そのつもりで帰ってきて。
さてどう直そうかと、ちょっと考えていた時に、誕生日が近づいてきて。
そこで年齢を考えたら、急に怖くなったのです。
自分の残された時間に、急に現実味が増した。目の前のこれを一生懸命直して、また打ち合わせに行って、それを繰り返してOKが出るまで何度も直して。それにどれくらいかかるだろう。それは残り時間の何分の1なのだろう。そう考えたら急にものすごい焦燥感に襲われたのです。
もう若い時に夢見ていた、一発当ててビッグヒットとか言ってる場合じゃない。今、頭の中にある、書かなきゃいけないものを全部吐き出して、心残りをなくしてから死にたい。
ということで、今までの経験からして簡単に解決策が見つかりそうな気がせず、思い切り手間のかかりそうなその企画は、絶対吐き出してから死にたいものなのかと自問自答した結果、そこまで優先度は高くないとボツにして。
やることを整理しました。結局原稿は書くわけですし、そこに自分の好みが出てくるのも変わりませんし、外から見てる分にはやることはあまり変わってないと思うのですが。僕の中での優先順位はガラッと変わった。
そういう一年になりました。言わば今年から僕は終活に入っているのです。
ただ、その吐き出してから死にたい分を書き切れそうかというと、今のスピードではやばい。
まだまだスピードが足りないなと思います。がんばります。
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