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2019/09/10

激動の時代の「執筆者」サバイバルガイド

土曜日にHON.jpのトークイベント『小林啓倫×堀正岳トークイベント「激動の時代の翻訳者・サバイバルガイド」』に行ってきました。

『激動の時代のコンテンツビジネス・サバイバルガイド』を翻訳・出版された小林啓倫氏と、『知的生活の設計』などの著書をもつ作家でブロガーの堀正岳氏の対談です。イベントタイトルは「翻訳者」なんだけど、話が広がっていって、「ああ、これ、本書く人全般に言えることだな」という点が多かったので、この記事のタイトルは「執筆者」に変えてみました。

まあ、執筆者として、なんと言っても気になるのは、告知記事でも書いたとおり、AIの影響です。人が書かなくてもよくなっちゃったらどうしよう。出版で人に求められるのは、消費者としての欲望のみ。書く方はそれを機械学習でひも解いて、AIが最適化したものをお届け。AIの飼い主が儲かるシステムの出来上がり。そんな未来が来たら、物語を吐き出さないと生きていけない、作家としてしか生きられない人間にとっては、地獄なわけですよ。

そんな気になる話題が、しょっぱなから全開でした。小林さんによれば、機械のマニュアルのようなものであれば、もう十分、機械翻訳で意味が通じるとのこと。その次に来そうなのが、ご自身の手掛けているビジネス書、実用書のジャンル。ご自身は、一度機械翻訳に突っ込んで、下訳として使ったり、参考にしたりしているそうです。ご本業がある中、執筆ペースがかなり速いのは、そういう使い方もある模様。

ただ、ビジネス書の中でもグラデーションがあって、実際の解説が多い、客観的文章の多いものから、心構えとか思想が入るような主観的文章の多いものまで、差があるそうです。後者はまだ難しいとのこと。それと同じで、小説はまだ困難ということでした。

ツールとして、執筆支援の部分にAIが来てくれる分には歓迎なんですよねー。ただ、最後の質問コーナーで、こんなツールがありますよ、と話題が広がっていたのですが。あれ? けっこう判断の部分にも食い込んできているような?

やはり、将来が心配なのです。がくぶる(((・・;;)))

トーク終了後の懇親会で、いらしていた翻訳家さんたちともお話しできたのですが、プロの間ではけっこう拒否反応があるそうです。まあそうなりますよね。職域侵されている感、満載ですもんね。

ただ、翻訳にしろ創作にしろ、使いこなしたやつが勝つんだろうなあ。環境の変化に適応できなかったものが滅ぶのは自然界の掟。厳しい。

文章の難易度以外の軸として、小林さんが専門性とマーケティングを挙げてらしたのも興味深かったです。専門用語をどう訳すべきかとか、向こうでは説明いらない当然の話題も日本では解説がいるとか、どの部分が日本で受けるかという見極めとか、そういう判断が必要になって、そこにスペシャリストとしての人間が必要。

ニッチなジャンルでスペシャリティがあるのは武器になるのではないか、という話もになっていました。む、これは作家にも当てはまる話?

さて、実はこの後、堀さん、鷹野さんとご飯をご一緒させていただき、そこでも興味深い話が出ていたので、ちょっとシリーズとしてこの記事続きます。

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