科学支援とクラウドファンディング
研究者のアイデアを講談社が商品化するクラウドファンディング・プラットフォーム「ブルーバックスアウトリーチ」サービス開始 HON.jp News Blog 19/7/4
講談社のブルーバックスとクラウドファンディングの組み合わせ。単にお金を集めるのではなく、科学コンテンツを作って、対価を払う形だそうです。
政府予算が「選択と集中」というお題目で絞られていて、これでは長い目で見た研究ができないというのは、ノーベル賞受賞者の先生からも言われるところ。
確かに、日本人受賞のノーベル賞で言えば下村先生のクラゲの研究のように、後々こんな展開になるとはという研究は、科学史には数多く見られます。発光生物の研究をして、原因となるたんぱく質を見つけたら、それが研究用のマーカーに応用されて生物学の発展に大きく寄与してノーベル賞。
もっとでかいやつで言えば、現在の生活では身の回りの家電やらなにやらに電子部品がたくさん組み込まれていますが、それを作るために必要な知識をずっとさかのぼっていくと、原子の発見にたどり着きます。でも百年ちょっと前に原子の研究をしていた人たちは、そこからスマホができるなんて考えてなかったでしょう。基礎研究が何に結びつくかなんて、研究中にはわからない。
そう考えると、やはり「選択と集中」は悪手なので何とかしたい。その解決策の一つとして、こういう科学支援の試みは、ぜひともうまくいってほしいところです。イグ・ノーベル賞を取ったスピーチジャマ―のプロジェクトがあるみたい?
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