今週の漫画感想 予想を上回る
月末迫り、自主締め切りも迫る月曜日、気分転換に漫画読む。ジャンプ30号感想です。スレッドでつなぎますー。
表紙&巻頭カラー『ハイキュー!!』。作品の中でも、ここに至るまでいろいろ描かれていて、それがボールを呼ぶ声に集約されているのだけれど、描かれていない作品の外でもキャラクターたちは生きていて、そこでずっと一緒にやってきた三年生のベンチでの小さなガッツポーズは尊い。
『鬼滅の刃』。気持ちをギュッと凝縮して描くの、ほんとにうまい。最後の姉妹の笑顔が、哀しい運命とか、それに立ち向かった人の強さとか、とにかくいろいろな思いを掻き立てる。
『約束のネバーランド』。どんどん複雑になっていく。もういったいどうなるのか。
『火ノ丸相撲』。ここで主人公が負けるわけないので勝敗は見えていた。では何を描くか。相撲にかける思いと兄弟弟子の絆。それも予想できていた。これは盛り上げるのがものすごく難しい状況。その中で決まり手に至る工夫を凝らしただけでなく、その刹那。兄弟弟子の絆を表した一コマが。
たった一コマ、小さな絵。内容も日常の小さなこと。でも派手じゃないからこそ本当に絆を感じさせる、めっちゃいいエピソード。じんと来た。
あと、堀ちゃんかわいい。おかみさんになっちゃえばいいと思うよ!
『アクタージュ act-age』。こっちの演出家もすごい人だったけれど、どうしてもすごさが突貫工事になるから、そこをどうするか。
『ゆらぎ荘の幽奈さん』。どシリアスな展開の中で一コマ、楽しくバカンス中w
というジャンプ30号感想でしたー。さて夜仕事で出かけるまでに、どれだけ進められるか。19/6/24
『火ノ丸相撲』。兄弟弟子対決決着。物語のストーリー展開は作者の胸先三寸ですが、どんな展開にしても読者が同じように反応してくれるわけではないので、やはり外せない形は存在します。現実世界では、みんなが期待していたカードが実現されないということは普通に起き得ることですが、特に商業出版でそんな肩透かしをやったら、後々挽回するのは大変です。ということで、主人公の勝利は予想できていて。
すると、面白いかどうかは細かいところにかかってきます。大筋は予想できているけれど、そこに至る道筋で読者の予想を上回れるかどうか。
決まり手に至る勝負の綾の部分もよかったのですが、決まる瞬間に、兄弟子への敬愛の情を示すところがとてもよかった。選んだエピソードがとても秀逸。あれ、最初に出てきてキャラ立てするときにあったことですよね。そういう原点回帰なところも素敵。
漫画読んでちょっと寝不足の水曜日。それでも僕は漫画読む。マガジン・サンデー30号感想です。スレッドでつなぎますー。
まずはマガジン。『死なないで!明日川さん』。「清原的な、ASKA的な、ピエール的なもの」w
『ランウェイで笑って』。「まずいい知らせから」と言って、次号のタイトル予告が「悪い知らせ」。めっちゃ気になる。
『川柳少女』。力士率w
お次はサンデー。巻頭カラー『古見さんは、コミュ症です。』この作品は基本コメディなので、細かいツッコミの演出技法がたくさん使われているけれど、それを逆手にとって感動ポイントに持ってくるいい演出。
センターカラー『ポンコツちゃん検証中』。スペースデブリがいちゃつくネタになる、すごいスケール感w
『舞妓さんちのまかないさん』。最後の2コマのシンクロ、テンポいい。
というマガジン・サンデー30号感想でしたー。漫画やばい。時間が消える。19/6/26
『古見さんは、コミュ症です。』。生徒会長選挙のエピソードが、思いのほか引っ張られていき、これはけっこういいオチが来そうと思っていたのですが、期待を裏切らない展開。そしてこちらも、小さいところにいい演出。
基本コメディなので、作中にいろいろツッコミ演出が入っています。その中で、手書きでキャラ脇に「○○と思っている」と書くパターンがあったのですが、それを笑いを取るためではなく、感動させるために使いました。
いつものテイストが違う使われ方をするだけで、とても新鮮な素敵な演出に。こういう予想を上回るシーンが楽しめる漫画は素晴らしい。
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