続ハーメルンのバイオリン弾き 9
さて、難所(見つからなくなってた巻)を突破したので、どしどし行きましょう。続ハーメルンのバイオリン弾き 9 (渡辺道明・著)です。
コンアモーレ編、終了。夢の世界の悲しいお話でした。
そして、夢の世界のルールの一端が見えました。この世界を作る、≪深い闇を逝く者≫とされる人たち。それはいったい誰なのでしょうか。
さて本日のこの記事は、平成が終わって令和になった一発目。ということで、漫画の内容から離れ、ちょっとそれに絡めた話題。新時代へ進む師匠はえらいと思っているというお話。
平成から令和へと時代が変わるわけですけれども、出版界はまさに変革の真っ最中。長らく続く出版不況。これはもう好況不況という経済の波の話ではなく、構造の変化が起きているのだということは明確です。最近だと、出版流通の崩壊が危惧されるレベルになっています。
そんな環境となれば、翻弄されるのは末端の作家です。「売れないと続編が出ないので買ってください!」という悲壮なお願いツイートを、ちょくちょく見かけます。もともと打ち切りは存在していて、それがSNSによって可視化されただけとも言えますが、でもやはり現場からすると、もっと早く結果を出すことが求められるのに、それに必要な宣伝効果がもはやほとんどの雑誌にない、編集部も持ってない、これは最初から無理ゲーじゃないのかという状況に陥っています。
それでも何とかしようと速攻性と伝播力を求めていけば、当然、お話の作り方にも影響します。しょっぱなにバズらないとダメと言われたら、設定にしろ展開にしろ、アイディアにかなり制約を受けるのです。
ナベ先生もそれでずっと悩んでるのを、一緒に仕事をしている時、そばで見ていました。そもそも作風が、シリアスな大河ドラマに暴走するギャグが混じっていて、それぞれちゃんと描けば普通に2倍のページがかかる形です。それをむしろさらに短いページで結果につなげろと言われれば、苦しくなるに決まっています。
それに対する回答がこの作品でした。セルフ・パブリッシングへの移行。
この形は、ナベ先生の作業速度がとても早く一人でこの密度をこなせてしまうとか、もともと人気連載をしていてベースになる読者層を持っているとか、そういう条件があってのことなので、僕は同じようにはできないのですけれど。
まずとにかく動いた。その行動力が、師匠を尊敬できるところなのです。令和になり事態はますます変化して、プロ経験のある人がセルフパブリッシングへこぼれだしてくるケースも、もっと出てくるのではないでしょうか。
僕も、少しでもこの行動力に負けないように、がんばっていかなければと思います。
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