« 偵察横浜FCvs大宮・千葉と横浜FC戦展望 | トップページ | 続ハーメルンのバイオリン弾き 8 »

2019/04/29

vs横浜FC あとは点取るだけ

2019J2第11節、vs横浜FCは0-0。

またもや、あとは点を取るだけという試合でした。

本当にゴールが遠いですね。いくつも惜しいシーンがあった中、特にクリスティアーノさんと終了間際の上島君のヘッドが決まっていれば、何の問題もない快勝だったのですが。

残念な結果でしたけれども、しかし、内容が良化しているのは確かですし、全体としてはいい方向で進んでいると思います。

特に、点が取れないと嘆いていますが、その嘆きがこの程度で済んでいるのは、完封し続けているからです。とうとう1試合平均失点が、0.5点以下になりました。11試合中7試合で完封。これはマジで凄い。しかもその間に、若手の上島君と古賀島がポジションを取っての結果です。育成までうまくいっちゃっているのです。

思い返すに以前のネルシーニョ監督のあと、吉田監督、下平監督のアカデミー一貫体制の問題としては、せっかくタイトに戦えていた守備が、緩くなってしまったことが挙げられます。吉田監督が就任する時に、ネルシーニョ監督から引き継ぐことはと聞かれ、特にないみたいなコメントを見たのですが、攻撃のスタイルは変えるとしても、守備のハードさは残したかった。むしろアカデミーにそういう伝統を作るべき。なにしろウチが好成績を残した時は、すべてハードに体を張って守ったチームなのです。アカデミーにはずっと渡辺毅さんがいて、下さんだって当事者だったのに、なぜ伝統にしないのか。

ということで、僕はこの第二次ネルシーニョ政権は、やり直しなのだと思っていて。ここでまた堅守を取り戻し、それをクラブ全体に根づかせなければいけないのだと思います。

その点、11試合5失点は素晴らしい。偵察で見た横浜FCの攻撃の狙いとしては、190cmオーバーの大型FWで基点を作り、ニーヤンを含めたその下の選手の仕掛けを生かす形だったのですが。そこをほぼ潰してみせて、単発ではいくつか怖いシーンがありましたが、横浜FCの時間帯を作らせなかった。守備は本当にいい。この調子で突き進んで欲しいです。

さて、僕が何試合か、このままだとやばいと嘆いていたのは、カウンターを狙うあまりロングボール一辺倒の単調な攻撃になっていたから。去年の悪い時期を思い出して、背筋がぞくぞくとしてしまったわけです。トラウマです。

しかしネルシーニョ監督はカウンターの重要性を説きはしますが、前の時もダメならきちんとビルドアップできるバランスのとれたチームを作っていました。特に去年の選手補強の影響で、前線に速いタイプの選手が多いのですが、それでもバイタル使わないとダメだよなあと考えていたところ。

前節、江坂さんを先発1トップに起用。これにより引いてボールをもらう江坂さんと裏を狙うクリスティアーノさん、瀬川君という形ができました。この試合ではさらにそれを進めて、1トップ2シャドーではなく、2トップでトップ下の配置。トップ下の選手欲しいなと思っていたので、この変更はさらに賛成です。後半交代で出たガブリエルさんや、この日はベンチ入ってなかったけど手塚君など、あのポジションに適する可能性がある選手がいるので、いい形なのではないかと思います。

実際にこの試合、江坂さんは中央のトップ下からボランチそばまで、幅広くボールを引き出していました。またディフェンスラインから裏へのロングボールだけでなく、鋭い楔のグラウンダーのパスも見られて、さらにバリエーションは増え、両サイドCBが持ち上がって攻撃に厚みを作るなど、内容的には本当に良化しています。

本当に、本当に、あとは決めるだけだったのです。

これだけ言われていると、力みもあるだろうから、ちょっと悪循環に入っているのかもしれませんが、逆に1つ取って勝てれば、肩の力も抜けて、どどどっと得点できるのではないか。

本当に、その日が早く来てほしい。

次の試合でドバドバとケチャップが出ますように。

|

« 偵察横浜FCvs大宮・千葉と横浜FC戦展望 | トップページ | 続ハーメルンのバイオリン弾き 8 »

サッカー」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 偵察横浜FCvs大宮・千葉と横浜FC戦展望 | トップページ | 続ハーメルンのバイオリン弾き 8 »