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2019/03/19

COMITIAとセルパブ

原稿校正中、そして挿絵を描いています。

挿絵はですね、BCCKSで単行本を作る用。挿し絵ならぬ、挿し漫画もある模様。

単行本を作ったら、コミティアに出たいなと思って申し込みをしました。

しかしなんと今回は、申し込みに対して1000ぐらいの落選が出る模様。6分の1ぐらいの確率です。新会場がちょっと狭い?受かるかな(><;;)

前回のコミティアに行ったとき、同人誌の電子化について友達と喋っていたのですが。

ちょうどこんな記事も見かけました。『同人誌のダウンロード販売って売れるの? ~ マンガ家大塚志郎氏(うみはん)インタビュー』。

「BOOK☆WALKER大賞」の同人誌・個人出版賞を獲得した、大塚志郎さんのインタビュー。コミティアとダウンロード販売の連携について、触れられています。

この辺りの話は気になっていたところだったのです。

AmazonのKDPが日本にもやってきた時に、これで世界はがらりと変わるというような期待と恐怖があったと思うのですが、「がらり」というほどの劇的な変化は起きず。

ただ、ゆっくりと環境は変わってきていると思います。読者の行動が変わってきた。電子で読むということが、だんだん当たり前になってきました。

その環境の中では、当然、プレイヤーも考え方の変更が迫られます。以前の商業出版の力は「全国の書店に流通させられること」でした。組み上げられた流通網には、一般人はアクセスできなかったからです。

それに対し、電子化が進めば進むほど、流通自体は誰でもできることになる。ネット上ではどこからアクセスしても同じです。上げた時点で、全国、もっと言えば全世界につながっている。

そうなると次に、問題になってくるのはプロモーション。大量の情報の中でいかに目立つか。あるいは、それを欲しいと思っている潜在的読者のもとへ、いかに情報を届けるか。ここに新たな商業出版の価値が生まれてくるでしょう。

ただそこで、出版は数を稼ぎさえすればいいのかという問題があって。読者と作品のマッチングという考え方に立てば、色々とニッチなものでも成立するようになってほしい。

すると、出版コストを極限まで下げられるセルパブに、価値が出てきます。せっかく技術の進歩でコストを下げられるのだから、ここがどんどん盛り上がってほしい。そういう思いもあって、日本独立作家同盟の活動に参加しているわけで。

その観点からすると、友人と同人誌の電子化の話になったり、前出の記事が出たりするのは、僕にとって意義深いのです。同人誌も考えればセルフパブリッシングなのですが、KDPが来たという流れの中では、あまり強調されてこなかった。そこの部分がつながっていくのは、とてもいいことだなあと思います。

昔は、プロとアマチュアの間には明らかなステージの違いがあった。南アフリカのテーブルマウンテンとか、南米のギアナ高地みたいな、高い高い断崖絶壁があって、その上の天上界がプロの世界だった。そのふもとには、その壁に挑んで力尽きた人たちの屍が、累々と積み上げられていた。

そこが発表手段の進化によって、なだらかにつながっていくようになり、プロだのアマだの関係なくて、ただ、面白いかどうかだけが問題になる。そうなっていくのではないでしょうか。

さあ僕も、そんな世界に備えて、原稿進めなければ。

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