ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 12
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 12 (大森藤ノ・著)を読みました!
レベル4にランクアップし、神会で新しい二つ名も与えられたベル。ベルの能力が上がったことにより、戦力が向上したと判断されたヘスティア・ファミリアもランクアップ。ギルドから強制任務が与えられる対象となった。
その任務の内容は遠征。ダンジョン探検をさらに進めろということ。親しい派閥と合同パーティを組み、まだ行ったことのない下層進出を狙うベルたちの前に、想像もしていなかったイレギュラーが現れ……。
新章突入はまず基本に立ち返った感じのエピソード。ダンジョン探検です。そして当然、危機がやってきます。その中でベルの成長を見せていくのも、物語の基本に立ち返った感じです。
ただ、完全に同じことの繰り返しではなく。
新たな目標を見据えたベルの精神的な成長や、それについていこうと、新たなポジションで成長するリリなど、ちょっとずつ変化した要素が加わります。
基本と変化はどちらも作品には必要で、それが程よく混ぜられていることが大切。大きな変化を書いたあとに基本立ち返りつつ、新たな側面も見せる。
そして安定のクライマックス。感情的にうわーっと盛り上げるのが本当にうまい。
そして最後には、今度はまた大きな変化を予感させる引き。これまたうまい。続きが気になる。
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