ブレードランナーの年
今年は『ブレードランナー』の年だそうですよ。
イベント的にということではなく、作中が2019年。SFではよくある、未来に現実が追いついた、というお話。
有名どころでは『鉄腕アトム』の誕生、2003年も話題になりました。さすがにあのレベルのロボットは生まれていませんでした。15年経ったけれども、まだ無理。
今回も、レプリカントはまだ生まれていません。
ちょっと調べてみて面白いなと思ったのは。
『鉄腕アトム』の原作の開始が1952年で、51年後の未来を想定。奇しくも『ブレードランナー』の原作『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』は1968年刊行。同じく51年後という設定なのです。
50年後ぐらいが未来に夢を見ても違和感がないということでしょうか。2019年から51年後というと2070年になります。確かに未来感があり、そして絶妙な感じで地続き感もあり。
今の世相を反映したくなる。ギリギリ未来予測という感じになります。これが200年後ぐらいの2219年になると、かなり夢物語な感じになりますね。何かあるかなと思ったら、『銀河鉄道999』で、鉄郎とメーテルが出会うのが2221年。アンドロメダまで行っちゃう。
『鉄腕アトム』の頃は戦後復興の途中で、多分未来に対して希望持っていた。『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』の時にはベトナム戦争が泥沼化しており、アメリカは多分ちょっと暗い未来を想像しやすかったのかなとも思います。
今から50年後を想像するSFは、ちょっと暗いものになりそうですねえ。
| 固定リンク
コメント