ウルティマ・トゥーレ
冥王星探査をした惑星探査機ニューホライズンズが、もう一つぐらい行ってみるかとフライバイ。カイパーベルト天体ウルティマ・トゥーレに接近したそうです。
今まで探査機が到達した天体の中で最遠。中世ではウルティマ・トゥーレは、既知の世界の境界線を越えた世界の最果て、を意味してたりするそうですよ。かっこいい。
さて先日ブレードランナーの話題で、50年後ぐらいが今から地続きのSFを考えるのにちょうどいいのかもしれない、と書きましたけれども。
もうちょっと先の話になると、思い切った夢が語れます。
そこで僕が書きたいテーマの一つが、太陽系中に人類が進出した未来。
ちなみに、『銃と宇宙 GUNS&UNIVERSE』にて連載している『キャプテン・ラクトの宇宙船』の舞台はトウキョウ。小惑星にほんとにそういう名前の星があるのです。アステロイドベルトに広く人類が住んでいるよ、という設定。
大きな惑星や衛星の表面に降りるより、小惑星に住む方が、宇宙船の燃料的には楽なのではないかという発想があります。結局居住環境を完全密閉完全リサイクルしないといけないなら、どこに住んでも同じですもんね。
ということでお気に入りのテーマなのですが。
火星と木星の間の小惑星帯、アステロイドベルトだけではなく、海王星の外側の小惑星帯カイパーベルトにも、とても興味があるのです。
というよりも太陽系を取り巻く彗星の巣、オールトの雲を考えてみると、実はいろんな星系の外側に小惑星がたくさんぐるぐると回っているのではないか、太陽系もカイパーベルトの外側に、遠すぎて望遠鏡で星が見つかってないだけで、たくさん小惑星が転がっているのではないか、と思うのです。
氷の小惑星があれば水は確保できるわけですし、さらには最近、その辺りに、降格してしまった冥王星の代わりに第9惑星となる、大きな天体があるのではないか、という仮説もあります。
カイパーベルト天体の動きを分析すると、でかいのがありそうだという話。海王星サイズだという予想もありますが、その場合でも惑星の定義はこのままにするのでしょうか。色々と想像が膨らみます。
そこに人類が広がっていく未来を想像するのは、とても楽しいのです。
ニューホライズンズはこのまま太陽系を脱出する予定。
もう一個ぐらい、小惑星とすれ違ったりしないかな。
『銃と宇宙 GUNS&UNIVERSE 04』 かわせひろし、山田佳江、にぽっくめいきんぐ、米田淳一、波野發作、神楽坂らせん著
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