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2018/12/20

続編をセルパブで

先日こんな記事を見かけました。『出版社から出せなかった『休日に奏でるプレクトラム』の続きを自分で出そうという話/20181210進捗』。

続編が出版されないことが決定した作品を、セルフパブリッシングで続けるというお話。これ、すごくいい話だと思うのです。

こちらはマンドリンを題材にしたお話だそう。題材にマイナーなものを選ぶと、物珍しさでインパクトは出る代わりに、読者層の獲得では苦労します。もともと好きという人の数が少ないから。その結果、商業出版では数字を出すことに苦戦するわけですが。

読者層の観点からすると、別の視点が出てきます。あるラインを越えないものが全て切られてしまうと、人数の少ないクラスタに所属している人は全くサービスしてもらえないということになる。その人の性質によって、その人向けの本の数に大きな差がつくということになります。

つまり十分以上に供給されている読者層と、飢えている読者層が存在するのです。

数は少なくても、飢えている読者層の人は、その分熱心です。待望の自分向けの本なので、猛烈プッシュしてくれたりする。そういう層を切り捨てちゃうのはもったいないし、哀しいとずっと思っていて。

セルフパブリッシングには、その需給の穴を埋める可能性があります。これが僕のセルパブ推しの理由の一つです。

僕にも埋めてほしい穴が結構あるんですよね。

ということで、こちらの事例は、ぜひ成功してほしいなあと思います。趣味のメジャーマイナー関係なく、すべての人に思う存分読む本がある世界を!

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