ジャンプ52号感想 正しい芝居
忙しさの山は越えたけど、今年が終わるまでにあと一つぐらいなんか仕上げたいなと考えている月曜日。ジャンプ52号感想です。スレッドでつなぎますー。
表紙&巻頭カラー『約束のネバーランド』。世界が大きく動いていくはらはら感。人間の逆襲なるか。
『鬼滅の刃』。おはぎでほのぼのしていたらとんでもないことに。このギャップの作り方がうまい。善逸さんの様子も気になる。
『アクタージュ act-age』。お母さんが何もしゃべらないのが効いている。巌裕次郎が見初めた役者で、何を求められているのか分かっている。でもそれが人を不幸にすると思い、それに背を向け、真逆の「売れる」役者を育て続けてきた。答えを知っている人物。
千世子にはもう分かっていて、そこから抜け出そうとしているのが、これまた効いている。「服を着ているような」が前の伏線を継いでいて、これも効きそう。そして夜凪は逃がさない。さあ、どうなる。
『ワールドトリガー』。盛り上がってきたところで、ジャンプSQへ移籍。最近雑誌間連携はよく見られるけど、うまい手だな、これ。続き気になる。
『ぼくたちは勉強ができない』。うまいところに落ち着いた。お父さんとことん不器用。そして唯我君はまたマークされるw
『ゆらぎ荘の幽奈さん』。友情・努力・勝利ならぬ、愛情・努力・勝利。
という、ジャンプ52号感想でしたー。一つ懸案残っているの、どうしようかなー。18/11/26
アキラ君のエピソードが山場を迎えている『アクタージュ act-age』。才能がないことを自覚し、それでも愚直にがんばり続けているアキラ君に、どっぷり感情移入して読んでいるわけですが。
過去の回想が入った前回に続き、今回はいよいよ舞台に登場。しかし最悪の展開に陥ります。
ここで観客席に、母でスターズの社長、星アリサと、スターズの看板、千世子がいるのが、とても大きく効いている。
母は昔、天才女優として名をはせ、巌裕次郎の舞台にも出たことがあり、そこで因縁を抱えています。その母が全く一言も発することなく、ただじっと息子の芝居を見ている。しかしその無表情の表情こそ、雄弁。
息子には才能がないと、幼少のころから言っていた。片や巌裕次郎が役者に何を求めているか、肌で知っている。だから預ける時に、「たとえあなたでも黒山でも夜凪景でも、アキラは変えられない。だから問題ないの」と言い切っている。息子が応えられるわけがないと、最初から思っている。彼女にとっては、今の事態は当然の帰結。
かたや千世子は、以前、阿良也と夜凪の芝居の質を説明した時に、全く潜らず己を見せることのみと評されていたけれど、夜凪との共演で潜る演技に目覚め、今は役作りに苦しんでいる。アキラ君がぶち当たっている壁に先にあたっているだけに、その苦しみがよくわかる。
作られたスターの仮面に沿った、計算ずくの演技。アキラが来た時、劇団員たちに「こいつの演技嫌い」と言わしめさせたもの。身に染みついてしまった、スターズの呪縛。
さあそこからアキラ君は逃れることができるのか。そこに襲いかかる、逆に潜ることしかできない夜凪のアドリブ。
この役をこれだけ不器用なアキラに与えた厳裕二郎には、何か見抜いているものがあったはずで、それがときっと、1人だけ服を着ているような気恥ずかしさをぬぐい去るはずで。
次回大注目です!
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