巨人たちの星
今週は早出仕事が多く、今日も仕事で出かけたので、サッカーの偵察が間に合っていません。ということで、本日は読書感想。
巨人たちの星 (J・P・ホーガン・著)を読みました!
ガニメアンたちが同胞が移住したと思われる星へ旅立った後、その星から入ってきた通信。太陽系から移住したという仮説は裏付けられた。
しかし、その後コンタクトを続けるにつれ、おかしなことが発覚する。向こうはどうやらずっと地球を監視していたらしいこと。なのにその内容がでたらめなこと。さらには、地球側の対応も、どうもおかしなことになっていて……。
月で見つかったルナリアン。ガニメデで見つかったガニメアン。謎の異星人発見から始まった物語は、人類発祥の謎へとつながり、ぐるりと回ってそれが明らかにされました。
このお話がアメリカで発表されたのが1981年。ミッシングリングと呼ばれた、人類進化途中の化石が見つかっていないという謎はまだ解明されていない時期。また小惑星帯がどうやって生まれたのかも謎、冥王星の軌道だけが大きく傾いた楕円軌道なのも謎でした。
そういうものを一つの仮説でまとめて物語にする。この壮大さがSFの醍醐味ですね。おもしろかった(^^)/
余談ですが、そんな荒唐無稽さを売りとするSFにおいて、この物語ではアメリカに対抗する国際勢力としてソビエト連邦が出てきます。考えたらこれはベルリンの壁崩壊前のお話。
宇宙人地球来訪よりもソ連崩壊のほうが荒唐無稽だった、というのが、あのころの世相を現していておもしろいなあとも思いました。
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