天鏡のアルデラミン Ⅹ
ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン Ⅹ (宇野朴人・著)を読みました!
帝国からのアルデラ教徒の亡命を阻止すべく動いた帝国軍。そこへシャミーユもやってきた時、アルデラ教徒に捕虜収容所から脱走したキオカ海軍の一団も加わり、東のキオカ陸軍と合わせ、挟撃される形になってしまった。
さらに、そのキオカ軍を指揮するのは、『不眠の輝将』ジャン・アルキネクス。トルウェイ率いる狙撃兵大隊も封じられ、帝国軍は劣勢に陥る。そこへ疾風のごとく駆けつけ、戦局を打破したのは……。
ハロ=パトレンシーナの暗躍が続いてましたが、決着を見ました。
ヤトリは悲しい最期となっているので、これは騎士団の面々が非業の死を遂げていく、超つらい話なのではと、恐れおののきながら読み進めていたのですが。
違う展開だった。よかった。
シャミーユの暴君ぶりとか、ハロの裏切りとか、けっこうこの辺の扱いは難しいと思うのです。いや、真っ暗なお話にしていいなら、ある意味一本道ですけれど。そうじゃない展開にすると、実際には犠牲もあったわけで、そこをどう納得させるのか。
かなりの力技になるのですが、そこのところの厳しい展開をうまく処理してるなと思いました。
さらに、ここまでのつらい展開を、登場シーンだけで打ち砕く新キャラが最後にどどーんと。
真っ暗一本道だったらむしろ先の展開が読めるのですが、さっぱりわからなくなりましたよ。
ある意味、狂気に狂気をぶつける形になるわけですが、宮廷の中の争いも目が離せません。さあ、どうなる。
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