天鏡のアルデラミン Ⅶ
ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン Ⅶ (宇野朴人・著)を読みました!
帝国の行く末を案じたレミオン大将一派のクーデター。対峙するイグゼム元帥に、二派の調停を目的として駆け付けたイクタ率いる旭日連隊。三つ巴の内乱の陰には、佞臣トリスナイ。イクタはそのトリスナイを追い詰め、内乱を収束させられるかに見えた。
しかし、トリスナイは策謀をもって、精霊の加護を得、さらに皇帝に成り代わり勅命を出した。イグゼムには無視しえない、イグゼムである以上ヤトリには無視しえない、イクタを殺せという勅命を。
この流れはいつ頃思いついたんだろう。最初からなのだろうか。読み終えた時、そんなことを考えてました。
このお話はいわゆる「ライトノベル」の型で始まっているんですよね。赤毛の気の強い男勝りのヒロイン。癒し系巨乳。ロリっ子の姫様。型どおりに「型破りな」主人公に、イケメンと小デブ。精霊がロストテクノロジーっぽく、科学の話を取り入れてるところで、ちょっと差別化。そういう点で、手堅く作ってるなというのが、第一印象で。
でも、イクタとヤトリの関係がちょっと普通と違ってもいて、その辺は、一巻の感想でも一言触れています。それに一巻ラストの引っ張り方が虚を突く感じで、これは普通ではないなと思わせた。
でも、こんなことになるとは、こんなところまで来るとは、思わなかったよ。
子供のころの二人がたっぷり書かれていて、これがめっちゃ効いている。
心にずしりと重く響く、そんな最後でした。
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