天鏡のアルデラミン Ⅳ
ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン Ⅳ (宇野朴人・著)を読みました!
北域の過酷な撤退戦を生き延びたイクタたちは、無謀な作戦で多大な犠牲を招いた北域鎮台司令長官サフィーダ中将の軍事裁判に証人として呼ばれる。その後に行われた戦後処理の会議。その席でイクタは上官のサザルーフ大尉に一つの案を託した。それは住む土地を失ったシナーク族に別の土地をあてがい、その管理を軍が行うという案。
そのアイディアには、調整能力に長けた実務家の上官が必要ということで、白羽の矢を立てたのが、マシューの父、ミルトーグ・テトジリチ大佐。しかし大佐には、すぐさま首を縦に振れない懸念があるようで……。
パーティの中でぽっちゃり小太り、腕はそこそことなれば、本来お笑いポジションかお人よしポジションが多い印象なのですが。
マシュー君はちょっと違っていて、それが気になっているのです。才能にあふれているわけではないことを自覚し、そこでめげずに克服しようとがんばっているキャラクターって、ある意味、裏主人公では?
実際、この巻では、地元凱旋でスポットライトが当たり、最後においしいシーンを持っていきます。感情移入してるので、うれしい(^^)/
さて本筋では、またキオカ共和国との争いが激化しそうな予感です。
進む道が先に示されていて、それがどうなるのかという興味の土台が作られているので、そちらもとても気になる。
キャラクターもしっかり立てられているので、やり取りも楽しく、ぐいぐい引っ張られる感じで読み進めています。
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