天鏡のアルデラミン Ⅱ
ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン Ⅱ (宇野朴人・著)を読みました!
北域鎮台へと送られたイクタたち。大アラファトラ山脈に守られた帝国最北の地は、山の民シナーク族がトラブルを起こす以外に、特に侵略されるようなこともなく、新兵たちに経験を積ませるには絶好の場所だとされていた。
最近はそのイナーク族もおとなしく、特にトラブルもない平穏な日々。しかしそれは、仮初めの、大きな波乱の前触れだった。
姫様のイクタを軍のトップに持ち上げて国を変える大きな企みに対して、それに抜擢されたイクタは「戦がないと昇進なんかできないでしょ」とつれないのですが、そこは当然、主人公に試練が起きないわけはないのです。
しかしその試練がかなり本格的。この作品はファンタジーで、精霊は出てくるのですが、それも何かファンタジーではない設定がありそうだし、用兵の話とか、補給線の話とか、かなり本格的に戦記ものです。
新兵器が新戦略を作ってとか、うきうきとしながら読みましたよ。
普通のキャラ配置だとお笑い担当のはずの小太りのマシューが、けっこうシリアスに悩んでいて、これは何かの伏線になるのかなというところが気になります。
本筋のほうも、終わったかと思いきや、更なるピンチがやってきて、次巻へ続く。絶妙の引っ張り。
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