NovelJamと役割の変化
昨日に引き続き。乗り遅れの記事、NovelJam2018の記事と続けまして、どちらの記事にも共通しているのは、環境の変化によって、出版の各パートで求められる役割が変わっていく、ということだと思うんですね。
昨日のNovelJamの記事では、まず、編集者が選ぶだけではなく、選ばれる立場にもなるんじゃないか、という話を主に書きましたが。
もう一つ、ちょこっとだけ書いた、3人チームで売るところまでやって、グランプリはその結果も踏まえてというのも、未来的に重要ポイントだと思うのです。
以前の記事でも書いたとおり、情報流通のルートが変わり、ネットの割合がどんどん増え、まず雑誌がやられ、本屋がやられ、という展開。さて、この流れの中で起きるのが、ネットの一覧性の悪さからくる二極化です。
トップページ掲載ランキング上位のものと、その他のものとの間で起きる格差拡大。ここをどうするのか。「ネットで売るにはどうしたらいいんですか?」「ランキング上位に入ることです」「ランキング上位に入るにはどうしたらいいんですか?」「売ることです」みたいな冗談が言われてしまう世界です。大量のコンテンツの中で埋もれたら、じり貧必至です。
どうにか読者の元へと自らの存在を届けなくてはいけない。リアル書店が広めていてくれた分を、他のパートでやらないといけないのです。
作家も書いてるだけじゃダメで、出版社ももっと直接的な宣伝力がないとダメになる。そういうふうに各プレイヤーの役割が変化していくんだと思います。
そこで「出版を革新しよう!」と掲げている日本独立作家同盟が、主催するイベントでそこまで含めてきたのは、さすがだなあと。
見ていると、参加者の情報発信もありますし、興味を持っている周りの人からの情報発信もある感じでスタートは上々。あとは、記事になったりとかのタイミングをうまくとらえて広めていく、かな。
イベントの持つ熱量を伝えて、興味を持ってもらう。どこまで広めていくのか、興味津々なのです。ここから授賞式まで、どうなっていくのかな。
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