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2018/01/03

2017年のレイソル

元旦にC大阪が天皇杯優勝して、めでたくレイソルACL出場が決まり、昨年Jリーグ4位を死守しといてよかったとなりましたので、先送りにしてありました2017年のレイソル総括の記事を本日はお送りします。

アカデミーと一体化したポゼッションサッカーを標榜して監督交代し、3年たちました。2015年は勝ち点45の10位、2016年は勝ち点54の8位、そして昨年は勝ち点62の4位なので、順調であるとは言えるでしょう。

ただ、ネルシーニョ時代から失っているものがあり、それが課題なのです。

それは勝負強さ。

ネルシーニョ・レイソルはJ2J1連続優勝のあとは、6位、10位、4位とここ三年とほぼ同じぐらいの成績。

しかし、印象としては、あの頃の方が強い感じがします。ここ一番に強く、タイトルを取り続けたからです。最後の年の4位も最後怒涛の連勝で勝ち取りました。

それに対して今年のウチは、優勝争いが佳境に入りつつあるところで、がたがたっと崩れました。9/30の第28節甲府戦から4戦、降格争いする3チームに1分2敗、優勝を争うライバル川崎には、せっかく2点先行しながら追いつかれ。

ここをしっかり勝ち切っていたとすると、勝ち点で10、得失点差は最低8上積みされ、鹿島に追いついて逆転優勝していたのはウチになる計算です。

天皇杯もマリノス戦は優勢な時間も多かったですし、先行したんだから勝ち切っていればそこでACL出場決まってましたしね。

原因ははっきりしていて、ポゼッションの割りに仕留め切れていないからです。ウチはビルドアップに関してはとても精緻な理論を持っていて、それを子供の時から叩き込んでいるのですが、比べてゴール前は今ひとつ。すぐやり直しになってしまい、むしろカウンターを受けるリスクばかりが増えている感じです。

押し込むことによって相手の守備が密になるのは自明。ならばそこで隙がないからとやり直すのではなく、相手を動かして隙を作るチームとしての共通理解、そのメソッド、そして相手が引いて密なブロックを作っても、それでもどこかにあるはずの一瞬の隙を見逃さないしたたかさ、そういうものを持っていかないといけないのだと思います。

ただ、攻撃の問題点はシモさんのコメントを読んでいても、しっかり意識されているようなので。方向性としては、改善の方向。

ACLに出ると、Jリーグよりも強力な個に対峙することになるので、カウンター被弾のリスクは高まります。打ち切ってシュートで終われるのがとても大切です。ぜひ改善してほしいです。

あとは、稀代の名将との関係を切ってまで選んだ、トップ、アカデミー一体の仕組みなので、トップで出た問題点を、きちんと全体で共有してほしい。

たとえばここ3年の成績の改善は、明らかに守備がタイトになったから。寄せがずっと厳しくなりました。

そしたらそれを小学生から叩き込んで、何年か後に上がってくる子は「パスを回せて、守備では相手を潰せる」タイプにしてほしい。

攻撃の改善も、トップで成果が出たら、そのメソッドをやっぱり小学生から持ち込んでほしい。

そうしていくことによって、他のクラブでは追いつけないアドバンテージ、ルーキーの時からこのサッカーに関してはベテラン、という状態を作れるので、ぜひがんばってほしいです!

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