宇宙軍士官学校 ‐幕間‐
宇宙軍士官学校 ‐幕間‐ (鷹見一幸・著)を読みました!
本編前後と幕間のエピソードを描いた短編集です。
『中の人』『ホームメイド』太陽系防衛戦の間に与えられた休暇の二日間。恵一とロボ、ウィリアムとエミリーのエピソード。『オールド・ロケットマン』アイロスとのファーストコンタクト後、それを受け入れられない反乱軍との攻防から、太陽系防衛戦まで。ある軍人さんの果たした役割。『遅れてきたノア』太陽表面爆発の後の地球で、コロニーで生き残った人々のお話。『日陰者の宴』本編後、次の作戦に向けて。という五編。
特に『オールド・ロケットマン』と『遅れてきたノア』がよかったです。
あとがきにも書かれていましたが、この作品は群像劇の側面があります。特に太陽系の攻防では、その性格が強く出ていました。大きな戦いでは、誰か一人の人が世界を救うわけではありません。各局面でいろいろな人たちが頑張っていて、いろいろなドラマがあるのです。
本編のその部分はかなりよくて、ぐっと来るものがありました。
そしてこの二本。そういう意味で、おまけエピソードというよりは、本編の一部。故郷の星を必死で守り、先へつなごうとする人々のお話です。
地球が灼かれるなんて展開になるとは思ってなかったからなあ。地球はどうなっちゃうのかな。
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