電子雑誌の意義
電子書籍がだいぶ普通になってきたなあと感じるこの頃ですが、そうなった時、そこでの雑誌の意義についてちょっと考えたのです。
というのもですね、友人作家と話していて、ちょっとそういう話題になりまして。漫画の単行本はだいぶ、電子版のシェアが大きくなってきているのですが、漫画の雑誌の方はそれについていけてない様子。
雑誌モデルが電子の時代に合ってないのかもしれない、と感じたからなのです。
雑誌の意義としては、何かを目当てに買った時に、横に載っている別のものも目に入ってきて、読者が横に広がっていく効果があるということだと思うのですが。
ガンズもある意味、それを目当てに皆で集まってやっているんですけれど。
漫画の電子雑誌があまり買われないという話だけでなく、Webサイトでも、リンクから目当ての記事へと来たら、他は読まずにそのまま帰っちゃうと言われるわけで。
ネット上では単品買いが普通で、まとめただけではだめなのかなと思うわけですよ。
何が載っているのかわからない、福袋的なおもしろさと言えば聞こえはいいが、それが何を期待したらいいかわからないというマイナスにも作用する。紙の本でリアル書店であれば、なんとなく手に取って中をぱらっと見るということもありますが、それもない。
何か、最初の引っかかりになるような、そんなものが必要なのではと思うのです。
もしくは何かランドマーク的な。期待できることが何かを、外に向かって発信する要素。
ガンズは一応、ジャンルは絞った方がいいかなと、エンタメ系SFを掲げたのですが、もっとはっきり引っかかりを作った方がいいのかも。そんなふうに考えました。
ただ、実際となるといろいろ難しい。アンソロジーみたいにテーマを絞って、表紙からそれをアピールして好きな人が手に取れるようにするとか考えて、今度は絞り込みすぎるとネタ被りが増えて飽きられるのではと考えて。
どの辺がベストバランスなのか、結局、試行錯誤するしかないのです。ということで、次回のガンズはそれを踏まえて、自分の新連載を始めます。
『銃と宇宙』といったらスペースオペラだよね!
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