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2017/10/10

落ちた投稿作をどうするか

先週の話題ですけれども。

「落ちた投稿作をよそへ出してもいいか」という話題がツイッターで流れてきました。下読みの人は「賞が変わっても下読みは同じ人がやっていることが多く、一度読んだ作品だから不可」。作家の人は「実際そうやって本になったこともあるから可」。編集サイドでは「一つにこだわるのではなく、次々と多作できるのがプロの条件」という意見も見られました。

僕はこのすべてを一挙に解決する方法として、「落ちたらセルフパブリッシングする」を提唱しました。一度期間をおいて寝かせ、客観視できるようになってから改稿して出すとなおよし。

「落ちた作品をよそに出す問題」は、著者の側からすると、一人の下読みがつまらないと言ったぐらいでは諦め切れない、編集部側からすると一度駄目とレッテル貼られたものを再チェックしても売れるものである可能性は低いので無駄、という問題です。

これ要するに「お前らの目は節穴じゃねーのか」「自分の腕を棚に上げて負け惜しみ言ってんじゃねーよ」という構図になっているので、平行線なんですよね。

実際、新人賞ではないですが、ハリー・ポッターのような複数者の見落とし事例はありますし、かといって、そういう作品は少ないでしょう。作者は見落とされたらそこで道を断たれ致命傷ですが、選ぶ側は一つぐらい見落としても他で当たりを引けばいいという、立場の違いでもあります。

セルフパブリッシングすれば、この部分は解決します。世に出せば、隠れた名作であれば評価されるでしょうし、そこからの展開も見込めます。そこまでいかなくても、新人賞のように切り捨てられたら何も残らないということはないので、切り替えて次に進むことができます。

ということを考えてつぶやいたんですけど、けれど、この後しばらくたって、ふと、「それより他の道があるな」と思ったのです。

それは新人賞の仕組み自体が変わること。現在でも起きています。

投稿サイトで行われる新人賞です。

投稿サイトで行われている新人賞は、この問題を同時に解決しています。

発表されみんなに読まれた作品を対象にしていますから、結果が数字で出ています。作者はPVが伸びないうえに落選となれば、力不足かなと諦められます。

編集部にとっては、売れるかどうかのテストが事前に済んでいるわけですから、選考の精度が上がります。

実際、いろいろな投稿サイトで出版者と組んだ新人賞が行われるようになっています。さらに、最近ゲラを公開して事前プロモーションをする取り組みがありますが、それと同じことをしているとも言えるわけです。

というように旧来の密室の新人賞よりもずっと進歩しているので、新人賞を含めたこの「一度世に発表して、売れそうかどうか見てから書籍化」の流れは強まっていくのでしょう。

publishには、出版だけではなく公開という意味もあるので、投稿サイトに載せるのも、広義のセルパブと考えられる。「落ちたらセルパブ」じゃなくて「先にセルパブ」ですね。

僕もそういう方向を取り入れようと思っているので、その際にはよろしくお願いします<(_ _)>

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