書くだけではいけない
先日このようなことつぶやきまして。
「作家の仕事は、小説を書いてハイ終わり、ではなくなったと思っています。」同意。ただ僕は自分が書く理由に照らすとこの手が使えないので、違うことを考えないと。>「小説が消滅するかも」17万部作家が、いま抱いている危惧 https://t.co/X4rC5kyWYx #現代ビジネス
— かわせひろし@太陽のホットライン第三章 (@kawasehiroshi) 2017年10月12日
続き。僕は「頭の中に浮かんだこの物語の面白さをいかに人に伝えるか」の人なので、その場に対する最適化もしてこなかったし、挙句漫画家であることさえ投げた。なので「売るために企画から最適化する」という作戦が取れない。
先に作品。
それの最大値。
さあ、どうしよう。— かわせひろし@太陽のホットライン第三章 (@kawasehiroshi) 2017年10月12日
記事の要旨は「もう書いて並べておけば売れるという状態でもないので、作家も企画から何から売るためにいろいろ考えるべき」というもの。
ここで挙げられた例は、インタビューを受けている作家、塩田武士さんの近著二作です。企画を考える段階で話題性を考えてグリコ森永事件を扱うことにしたり、主人公を大泉洋さんモデルにし、表紙はそのままご本人、言わば文字ドラマという感じで話題を作ったりしています。
確かに、考えたなと思いました。面白い企画です。
ただ、つぶやいたとおり、「作家も書くこと以外ももっと考えなくてはならない」部分には賛成なのですが、この手法が僕の問題の解決策にはならない。というのもですね。
"「プロダクトアウト」(ビジネスをやるうえで、自分がやりたいことをやること)から「マーケットイン」(市場が望んでいることをやること)への転換"と記事の後のほうに出てくるのですが、それはこの記事のように小説、特に一般文芸だと特異に聞こえるけれど、漫画だったりラノベだったりでは、すでにそれは普通の気がして。
そして、僕はそこから違う道を模索しているので。
僕は『ケッタ・ゴール!』で連載とった時、編集さんの「サッカー漫画ほしいんだよね」という言葉に「描けます」と答えて考え始めました。マーケットインの形です。最初のお試し読み切りと、やはり読み切り形式だった一話目は、アンケートは結構良かったのですが。
伏線張りだして、特に主人公が実質負ける回を描いたら、下がってしまった。実は先輩に「子供は我慢できないよ」と事前にアドバイスがあったのです。本来なら次回作は話の展開を早くして、伏線を早めに、できればその回のうちに回収する、児童漫画の解決策を取り入れるべきところ。
でも「一気に読み切れる形なら大丈夫なはず」と、漫画であることさえ投げて、小説に転身したのです。ちなみにこのあいだの『太陽のホットライン』第三章がまさにそれ。伏線張って、ずどーんと落ち込んだ状態になっています。懲りてない。当たり前だ。落ちたところから上がっていくから燃えるんだ。
更新しました!>太陽のホットライン 第二回(第三章)|月刊かわせひろし
テストに受かったはいいけれど、それにより色々苦難がやってくる第三章です。
月刊かわせひろしは加入以降月100円で読み放題。単品購入可。よろしくお願いします。
https://t.co/lyLwXfClZu— かわせひろし@太陽のホットライン第三章 (@kawasehiroshi) 2017年10月8日
というように、作品ファーストになっているので、僕の取れる手は、せいぜいたくさんアイディア出して手持ちカードを増やし、その中でよりポピュラーなもので商業チャレンジをし、他はセルパブへ、という作戦なのです。
また、一般文芸のほうが、言えば牧歌的だったということだとして、それがよかったのにという読者もいると思うんですよね。
確かに商売なので、たくさん売るということを考えなくては成り立たないのですが、生活必需品ではない嗜好品なので、お客さんの好みによって成り立っていて、それはばらばらです。
だから、マーケットインを突き進めすぎると、テレビのように、視聴率、視聴率とマーケット最優先で作ってきたはずなのに、その他のお客さんを切り捨て続けてきたので全体が縮小して結局視聴率が下がっていく、という事態になる恐れもあります。
だから、ニッチでも成り立つという方法を見つければ、幅広い読者を満足させられることができ、作者も自分を貫けて、出版はもっと豊かになるのではないかと。
そのためには、作者も書くだけではいけないとして、書く前の企画というより、後ろの策、プロモーションが課題だと思っています。いろいろ試さないと。
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