アマゾン訴訟と強権発動
先週のニュース。アマゾン、「海猿」作者と争う姿勢 読み放題で訴訟(朝日新聞DEGITAL)
ざっくりまとめると、アマゾンの読み放題サービスKindle Unlimetedの開始時に、アマゾン側の読みが甘く、想定以上に漫画や写真集が読まれてしまい大赤字の危機。一方的な契約変更を申し出て、拒否したら作品削除という強権発動をした、という話で。
それに対して、戦う漫画家・佐藤秀峰先生が訴訟を起こした、という展開。
さすがアメリカ資本の会社だな、というのと、佐藤先生みたいな嫌われるのを恐れないタイプの人じゃないと、こういう会社と渡り合っていけないんだなというのが感想です。佐藤先生、別件でも戦ってるんですよね。
アメリカンだなと思うのは。
日本的な考えからすると自分の想定ミスから始まっているわけですし、まず土下座行脚から始まるんじゃないかと思うんですよね。 そして各社の協力を取り付ける。
でもそこで、一方的に強権発動しちゃう。立場の強さでゴリゴリ押していく。
ちなみにこのあいだ、よそでいい条件で契約したら自動的にウチの契約もそうしろという最恵国待遇条項が、公正取引委員会に目をつけられ、自主撤廃いうことになったのですが。
それは対出版社で、個人出版サービスKDPでは、そのままです。
まあ最初から、独占販売してくれたらサービスしますじゃなくてしなかったら懲罰、独占販売させないなら印税は半分の35%にする、という会社ですし。
弱者なんぞに配慮せぬ。
我に従え。
ぶっちゃけ、こういう態度で来られて気分がいいわけがないのです。
しかし相手が業界最大手のプラットフォームであることは事実。ここに一番多くの読者がいる。それを考えたら従うしかないのか、苦渋の決断……。
とか思ったら、ガンズは月刊群雛と同じで、複数人に印税配分するためにBCCKSのサービスを使うことが前提だったので、考える以前の問題なのでした(^^;;)
ただ、佐藤先生みたいに真正面からは戦えないにしても、こういう性質のプラットフォームがすべてを独占したら、弱い立場の個人作家はどこまで搾り取られるかわからない恐怖があるので。
どう付き合っていくか、うまくコントロールすることを考えないといけないのではないかと思います。
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