オルタニアvol.4
SF雑誌オルタニアvol.4[SF鉄道の夜]を読みました!
まずですね、気がついたら雑誌名が微妙に変わってるんですよね。確認しにBCCKSに行ったら、さらっと世界線変更って書いてあるんですよ。
え? 何? 並行世界へ突入したの? SFだから?
物語世界の不思議な気持ちを実体験したのです。
さてそんなパラレルワールド突入後の今号は、編集長が米田さん。ということで鉄道がテーマです。毎回こうして形を変える大胆さも魅力ですね。
ゲストに神楽坂らせんさんがいて、ガンズと作家がますます重複。けれどその作品『銀河鉄道ヒッチハイキングガイド』を読んだら、読み味は全然違いました。これだけ雑誌の性格が違えば、自然と中身も違ってきます。
全作品読みまして、僕の一押しは波野發作さんの『ローカル銀河鉄道の旅殺人事件』でした。いつも通りの軽妙な語り口に散りばめられる小ネタの数々。とても楽しく読めました。
あと、世界線という点で、シンクロニシティを感じたのですが、そちらはガンズ4号でご確認ください。
伊藤なむあひさんの『49パラグラフにも及ぶリロの素晴らしき生涯(その半生)後編』は逆に僕から一番縁遠い作品です。こういう因果律が壊れてて、ぽんぽんと発想が跳ぶタイプの作品を、僕は思いつけないのです。
普段はそうして苦手なパターンなのに、でもこの作品には、なぜか引き込まれる不思議な魅力がありました。条理と不条理の間の微かな道筋を、絶妙なバランスで進んでいく感じ。本当に、SFと言っても一言では括りきれない広がりがあるなあと思います。
さて、次はこちらが4号を出す番です。いろいろスケジュール詰まってへこたれ気味だけど、頑張ろう。
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