魔法科高校の劣等生 20 南海騒擾編
魔法科高校の劣等生 20 南海騒擾編 (佐島勤・著)を読みました!
三学期の終業式が終わった三月末、達也と深雪、水波は沖縄に来ていた。表向きは四葉の代表として沖縄事件の慰霊祭の打ち合わせに出席するため。実際には、日本でテロ活動をしようとしている、大亜連合脱走兵の集団とオーストラリア軍の工作員の作戦を阻止するため。
その作戦の対象は、人工島、西果新島の竣工記念パーティ。出資者北山家の娘として雫、その友人ほのかが出席。家が工事に協力した五十里は、卒業旅行も兼ねて花音、桐原、壬生、服部、沢木、あずさの同級生たちと出席。いつしかみんな、その作戦に巻き込まれて……。
このシリーズは全三巻のエピソードとか、上下巻だけどやたら分厚いとか、一巻で終わりの形にでもバックの敵がいて次回に続くとか、とにかく長いのが普通になっていて。
その中ではこちらは、一巻でまとまって見える印象です。服部、桐原の二人は出会いは反目から始まったのが、最後の卒業旅行では共闘する間柄。月日の積み重ねを感じます。おもしろかったです。
さて、一巻でまとまって見えるけれども、完全に独立しているわけではなく、最後の方には今後への伏線が。英国戦略級魔法師が、米国科学者となにやらたくらんでいる様子。
前巻のエピソードで、ずっと暗躍していた中国系古式魔法師が退場しているので、新たな軸が必要なわけで。その辺りも楽しみです。
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