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2017/01/17

魔法科高校の劣等生と地の文

1月期の新アニメが始まっています。そんなにたくさん見る方じゃないのですが、ちょこちょことチェック。

そんな時、番組表を見ていて、『魔法科高校の劣等生』の再放送発見。そちらも見始めました。

こちらのブログで本の感想を書いているように、とても好きな作品なのです。見始めたのはアニメが先で、友人から「多分好きだと思う」と薦められたのがきっかけです。それから小説にはまり、何周かぐるぐると読んでいるのですが。

今回またアニメを見て、ふと思ったのはアニメでは描かれていない部分について。小説における「地の文」です。

「地の文」とは、セリフ以外の部分のこと。状況を書いたり、気持ちを書いたり、いろいろあるわけですけれど。

このお話は、知力、体力は大人顔負けどころか、なみいる猛者の間でもトップクラス、そして一般科目はダメだけれど、戦闘における魔法力であれば天下無敵という、完全無欠のお兄様が大活躍するお話です。いわゆるチートものですね。

その中で知力の部分が、小説だと地の文で書かれているのです。

内心での駆け引きが、そりゃもうたっぷりと。一言しゃべるにしても、その状況、狙いなどが詳しく描写されているのですが。

当然アニメでは、その部分は描かれていません。心の中のつぶやきとして、ずーっと声優さんがしゃべっていたら、むしろ頭が悪く聞こえてしまいます。なので間をとって、一瞬何か考えたなというくらいの描写。

以前はアニメが先で見ていたから、このシーンで何を考えているか、詳細は知らなかった。それを知った上で見てみると、この内心の声が、その場面の緊張感を作るのに役立っているのだと、とてもはっきり分かります。この作品は、特にそこのウエイトが大きいので、際立っています。

アニメの場合はアニメの場合で、今度は声や動きなど、小説では表現できない面白さがあるのですが。「身もだえする深雪」は、早見沙織さんの声で聞いた方が、より伝わる。

そういうふうに比べながら、そうすると小説は、独自の面白さとして、地の文をもっとしっかり練らないとダメだなーと思ったのでした。

というわけで、推敲がんばろう。

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