火星のプリンセス
火星のプリンセス(エドガー・ライス・バローズ・著)を読みました。
実家から持ってきた、ずいぶん黄ばんだ30年物の本。書影を貼ろうと思ってもアマゾンで出てこなかった。そういう本が普通に読めるのが、実体のある紙本のいいところです。
とりあえず、合版本がこちらで、表紙イラストは同じ。
kindle版の新装本もあった。
児童書界隈のイメージをつかもうという研究は、細々と続いていて、その一環です。
児童書の守備範囲は、明らかに子供向けの語り口のものから、空想に浸るのは子供という位置づけなのか、ファンタジーの方にずっと続いています。その辺がひとくくりなんですよね。
ファンタジーといっても、ラノベで書かれるファンタジーとは、ちょっと別物の扱いになっていて、その辺の機微が難しい。ということで、古典からおさらいしようとしていたら。
バローズの火星シリーズがファンタジーのリストに入っていたのです。まあ、火星は出てくるけど、なんか呼ばれてるような気がして目をつぶったら飛んでいった、という適当な設定だしねw SFでありファンタジーでありという扱いな模様。
懐かしいのでせっかくだからと読んでみました。囚われの姫を主人公が助けて、二つの世界を股にかけ恋に落ちる物語なのです。
表紙にヒロインのデジャー・ソリスが色気たっぷりに描かれていて、子供心にどきどきしてたものですが、今回読んでて、本文中には裸に装身具と書いてあることに気づきました。うむ! エロはエンタメの基本だ!
エンタメの基本という点では、そういうお色気サービスだったり、色恋の話だったり、チートな主人公だったりで、昔から人間変わらないよねと思ったのでした。
ちなみに今僕は、もうちょっと対象年齢上げて書く時どうしよう、という模索をしているのですけれど、そういう点でも参考になりました。
SFとファンタジーの融合、というようなことを考えていて、それを「こっち側」から掘れないかなと。この作品はある意味、そういう作品。これを現代的な視点に置き換えたらどうなるのか。
「こっち側」「あっち側」の話はややこしくなるので、別の機会に。ということで本日はここまで。
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