鉄研でいず!
新雑誌『GUNS&UNIVERSE』創刊プロモーション企画第三弾は、こちら。
『オールアバウトオブ鉄研でいず!!』米田淳一著
月刊群雛他各方面で米田さんが書き進めているシリーズ、『鉄研でいず!』のガイドブック。女子高生ばかりの鉄道研究部、いやさ鉄道研究公団のお話です。そうです。やはりこちらのシリーズが、新雑誌『GUNS&UNIVERSE』に載るのです。
鉄道でSF?
僕はこの作品が、新雑誌に載る中で、ある意味一番セルパブらしい作品だなあと思っています。
女子高生ばかりの鉄道研究部、という企画は、商業作品でもありえると思うんですよ。萌+オタク趣味は、最近なら『ガールズ&パンツァー』の大成功もありますし。
でも、何かそういう打算から、すっこーんと飛び出している感じなのです。
鉄道趣味に、アニメ趣味に、SF、軍事と、米田さんの興味関心がこれでもかと突っ込まれています。作者と作品の境界があいまいになる勢い。もう振り切れている。
角を丸めることをしていないから、多分この作品は読者を選ぶ。それも、ものすごく選ぶ。実際、鉄道趣味のない僕は、作中の会話の半分以上がちんぷんかんぷんなのですが。
でも、何か振り切られても心地よいのです。熱意のすごさが伝わるから。
熱意といえば、こんなエピソードがあって。この掲載作家さんを紹介する企画の並びは、紹介している本の出た順。つまりこの本が一番最近なのですが。
米田さんと、新雑誌の掲載作について、ネットでやり取りしてたんですよね。どうもその最中に、この本書き出したみたいなんですよ。
で、本書の中にも書いてあるのですが、そのまま朝まで書いて、8万字超。
うそでしょ?
児童書だったら、普通に一冊分あるよ、それ。僕は、その一冊分を半年ぐらいかかってもろくに進んでないのに、一晩で?
取り憑かれたようにキーボード打ち続けないと終わらない。それでも終わるかどうか分からない。その熱意に僕は唖然としたのです。
米田さんはその後、勢い落とさずこちらの本も作っていました。三日後ぐらいに。ほんとすごい。
ということで新雑誌には、鉄道でSFという、趣味全開熱意120%の作品が載る予定です! これまたすごい振り切り方です!
さて、ここまでお三方の本を紹介して、続編が新雑誌に載りますよと、ご案内してきたわけですが。
これは僕が、後継誌を作りますと宣言したので続きを書いてください、とお願いしたんじゃないのです。各自にお任せしたら自然とそういうラインナップになりました。
今、これを書きたいという熱意が、自然と雑誌の形にまとまっている。なんか、いい感じじゃないですか!?
さらには雑誌の作業を始めて分かりましたが、その熱が作り手の間でも伝播するのです。
これは漫画の泊り込み仕事で、仕事あとに寝る時間を惜しんで自分の作業をしている仲間を見て、自分もやらねばと当てられていた感覚だ。小説だと一人で引きこもり作業だから、久しく感じていなかったんですよね。
これを感じられるだけでも、僕にとっては、やってよかった。
そんな熱意あふれる『GUNS&UNIVERSE』は着々と準備中です。ご期待ください!
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