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2016/07/11

comicoと出版の新しい形

日本独立作家同盟のセミナー、「漫画も小説も「投稿」がデビューへの近道! comico徹底解説講習会」に行ってきました。

comicoの存在は知っていましたが、思ってた以上にスマホネイティブで、説明を聞けば聞くほど、漫画も小説も従来のものとはまったく別物でした。見た目似てても、考え方の土台が違う感じです。

自分に関係するとしたらcomicoノベルの方なんだけど、従来の小説とは文脈がだいぶ違います。ケータイ小説も従来の小説と違うと散々叩かれたけれど、あれはまだ行間広いだけで小説だった。

comicoノベルはもう小説っぽいwebコンテンツ。ブログとか、PCゲームとかの文脈だと思います。

ただ別に、小説じゃない! と叩きたいわけじゃなくて。面白いことだけが重要で、そんな定義なんてどうでもよくて。

実際説明聞きながら、アイコンの使い方をいろいろ工夫できそうだなと考えていました。

新しい出版の形を知りたいと思って出かけたので、そういう点では、すごく刺激になったセミナーでした。

さて、その出版の「新しい形」が、本日のお題。もともと興味があって話題を追っていたけれど、最近すごく危機感があるのです。

この間もツイッターで「初動で連載が続くか決まります、お願いします」が流れてきたんですね。

宣伝自体は大切だから、やるべきなんですけれども。

その悲壮感漂う雰囲気に、そろそろみんな、次の出版の形を考える時期になってると、本気で思うんですよ。

だって初動云々って、すごい矛盾を含んでいるじゃないですか。

そもそも雑誌が売れなくなってきて、本屋もどんどん潰れている。本の購買行動には、雑誌や店頭で中身を見かけ、面白そうだから買うというのが結構大きいと思うのです。その部分がどんどん弱まって、その作品の面白さを伝えられていない状態で。

その代わりのプロモーションの方法を出版社が開拓したかというと、大いに疑問が残ります。SNSに情報流す程度では足りないんですよ。フォロワーさんは興味を持っててもともと買ってくれそうな層だから、外部に広まってない。

ということで、買ってくれるかもしれないお客さんの母集団、いわば土壌がやせ細っているのに、結果はむしろ早く出せ、という無理ゲーになっているのです。

ぱっと考えられるのがネットでバズらせることだけど、それだとニュース系のサイトの記事タイトルがどんどんあおり気味になっていくように、作品もあおり気味にするしかなくなっていく。しょっぱな一話目がすごくショッキングで、目に留まりやすく話題にしやすいというような形。

僕の本棚には、一巻目あたりでは雑誌で見ていてもそんなに惹かれていなかったけど、その後とてもいいシーンがあって心奪われて買いそろえた、というような作品が、結構あるのです。それはこの形では育たなくなってしまう。

だったら、時間を味方につけて、こつこつ育てることを第一に考えたらいいのではないか。

作品を主体に、発表する場所が変わるだけと考えてもいいのではないか。

初動では数万部に届かなくて出版社から旨味はないと判断された作品でも、数千あれば個人にはもう十分だし、一度そこに降りて、そこから長い目で育てていけばいいのではないか。

載ったり載らなかったりしながら、作品は続いていく。そんな形でもいいんじゃないかなと。

確かに、漫画だと雑誌連載していれば原稿料があるので、いきなりそこから収入になるかわからないセルフパブリッシングは、気分的にハードル高いと思うんですが。

小説の場合は、そもそも編集は専従でも作家は食べられないから仕事やめないでと言われちゃう非対称の世界なので、十分ありなのではないかと思います。

セルパブから商業出版まで、多分もうやること同じなので、継ぎ目なく活動していく時代が来るのではないでしょうか。

いろいろがんばらなくてはいけません。そのためにもまず原稿、ということで、本日はこれまで。

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