千人の村理論と500人の読者理論
先日、月刊群雛の感想を書いてブログにまとめたところ、編集長の鷹野さんからこんなリアクションがありました。
感想ありがとうございます。倉下忠憲さんが毎週発行している有料メルマガ(月額税込340円)の購読者が、100人突破するまで5年半かかったとのこと。「千人の村」がどれだけ難しいことかわかる。|月刊群雛5月号 千人の村理論と悪魔と天使 https://t.co/cAJhu5FWic
— 鷹野 凌@月刊群雛編集長 (@ryou_takano) 2016年5月3日
そして、こちらに反応した倉下さんが、ブログを書かれていました。
New Honkure Posting:500人の読者理論 https://t.co/0tsvQFnDqO
— 倉下 忠憲 (@rashita2) 2016年5月4日
おお、話がどんどんつながっていく。
僕はよく言われる千人の村という表現を使いましたが、倉下さんはより具体的に、500人で、実際に成り立つかどうかを計算しています。
さて、この話の要点は、人数ではありません。具体的にイメージするために、1000とか500とか言っていますが、その辺は適当で。
どうやって自分が生活できるだけの読者とつながるか、というところが重要なのです。ということで倉下さんはさらに踏み込んで、「読者の同心円」「ロングテール」と話を進めています。
さらにご自身のメルマガについて、こんな話もされていました。
New Honkure Posting:メルマガの感想について https://t.co/yJ8KRbl1k6
— 倉下 忠憲 (@rashita2) 2016年5月5日
ツイッタータグを使い、エゴサーチをかけリツイートし、倉下さんのメルマガに興味を持つ可能性のある、潜在的読者を掘り起こしていく方法論。
とても興味深いお話でした。こういう方法論は、実はセルフパブリッシングだけではなく、商業出版でも考えていかなければいけない、これからの執筆業では必然のことなのだろうと、最近思っているからです。
昔々、僕が漫画の世界に入ったころは、まだSNSもなくて、読者とつながる方法は、とにかく雑誌に載ることでした。
読者は本屋に集まり、雑誌のカラーが読者を選別し作品とのマッチングを行っていた。そこが情報プラットフォームだったのです。だから作者は、その中で目立って読んでもらうことだけ考えていればよかった。
でも現在は、本屋が弱ってきていますし、雑誌も読まれなくなってきていますし。
それでいて単行本の売り上げはそれほど落ちていないということは、読者は違うところ、つまりネット上で情報を拾い、評判を聞きつけ、作品と出会っているわけです。
となれば、そこでどうやって読者と出会うのかということは、当然、現在の作家に必須なことです。
さらに、雑誌というプラットフォームを持つ漫画でさえそうなのだから、小説なんてもっとです。
ちょうど昨日がコミティアで、作家さんの知り合いと大勢会ったので、特にそんな事を考えるタイミングだったのでした。
いろいろ試していかないとなあ。
そう考えていたのに、「なんか疲れたなー」とぼーっとしてたら、試そうとしたことも進まず何時間もたってる本日Σ(゜△゜)。
あ…明日から本気出す……。
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