エコノミストとユリイカと群雛
お世話になっている日本独立作家同盟の理事長で、月刊群雛編集長の鷹野さんの記事が載っている雑誌を買いました。
2/1に発売された、週刊エコノミスト2/9号と、ユリイカ3月臨時増刊号です。
どちらも同盟の紹介の記事で、ユリイカの方がページが多くてより突っ込んだ記事になっています。
ちなみにそちらでは、鷹野さんが「人工知能で小説を作る未来に作家はいるのか」という、ぞっとする未来について言及していました。めちゃ怖い(^^;;)
さて、インタビューの中で、鷹野さんが同盟の仕事が持ち出しになっちゃってると言っているわけですが。
これはセミナーで顔を合わせた会員の間でも話題になっていて、同盟の課題です。
群雛がどばっと売れたらいいんだろうけど、プロの作家を集めたコバルトが無料のweb雑誌になるご時世だからなあ。
それより作家支援の周辺事業の方が、可能性がありそうな気がします。それも大変だけれど。
ただ、そういう無茶なことに挑戦しているから、価値が生まれるという側面もあって。
エコノミストの記事のあおりは「自己出版文化の旗手」、ユリイカの特集のタイトルは「出版の未来」。出版の未来を語る時のキープレーヤーの一人に、鷹野さんはなっている。
それに載る僕にしても、普通に同人誌で出してたら、こういう形で注目のおこぼれにあずかることはないですし。
何より、出版不況ですっかり萎縮して、「今は大変なんですよ」という話を聞きながら書くより、困難だけれどこの先に未来があると信じてみんなで切磋琢磨する方が、テンション上がる。
そう考えると、群雛を売るというよりも、同盟を売る、同盟に参加している作家であることを売る、ということなのかなと思うのです。
雑誌に価値があるんじゃない。そこに込められた夢、そこに打ち込む人たちに価値があるから。
夢みたいなこと言って、大風呂敷を広げ、真剣に悩んで、のた打ち回れ。ハードル高いと分かっていても、正面からぶつかれ。熱に浮かされ、踊り狂え。
そりゃ大変だし、苦しいし、ゴールは遠い。なかなか結果は出ない。困難だから普通はやらない。
だからこそ。
そこで本気の人間には、「普通じゃない」という価値が生まれる。
それでほんとに群雛売れるようになったら、もはや伝説ですよ。
ということで、今年は群雛にたくさん載りたいなと思っているのです。がんばろう。
その第一弾がこちら。SFショートショートで載ってます。
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