月刊群雛2月号 専業とプロのあいだ
月刊群雛2016年2月号が発売されています。
今回はSFショートショートで載っています。育児アンドロイド・マリコのお話、「こんにちは赤ちゃん」です。よろしければぜひお読みください。
さて、今月の巻頭記事は、藤井太洋先生の寄稿、「専業とプロのあいだ」です。別冊では対談、月刊では寄稿と、藤井先生大活躍なのです。
ご自身が行かれたワールドコンなどでの海外事情を紹介しています。向こうの人は兼業作家でも堂々とプロフェッショナルだと名乗ること、デイジョブ(昼間の仕事)という考え方があることなど、なかなか興味深いお話でした。
漫画の場合は、連載しながら兼業する方が難しいので、ほぼ専業ですけど、小説家は兼業が多いですよね。
専業でずーっと書いてた連載の時は、大変なことも多かったけれど、でもやっぱり幸せだったと思うので、小説でも何とかそこにたどり着きたいのです。
そして、最近毎回紹介しています、編集長鷹野さんによる、インディーズ作家に役立つショートコラムは、第五回。「情報リテラシー」についてのお話です。
ネットが発達するにつれ、デマに踊らされないようにと語られるようになった情報リテラシー、情報の真偽を見抜く力ですが。
でも考えてみたら、ネットだけじゃなくて、ろくな取材もせず30年も誤報を放置して国際問題化させた大手新聞とか、科学的には怪しげな健康についての記事を扱っちゃう雑誌とか、むしろ語られていなかった以前の方がすんなりだまされていたわけだから、やばかったのではないかと思ったり。
「ソーシャルメディアでは、どの情報源をチェックするかは、自分自身で編集できます」と鷹野さんはまとめています。そこをしっかりすれば、むしろいい時代になってるんではないでしょうか。
逆に、どういう情報源で世界を見ているかというところで、読者が断片化しているような気もします。どこに向けて何を書くかという部分も、もうちょっと考える必要があるなあと思うのです。
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