ジャンプ9号感想 僕のヒーロー
大忙し期間を通り過ぎたと思ったら、次にやること結構あってあまり過ぎていない時、心を癒すジャンプの感想。
巻頭カラーは「僕のヒーローアカデミア」。ラストへの流れで背すじが震えた。こういう盛り上がり方が少年漫画の醍醐味で、さらに漫画が独自に積み上げてきて他分野に対してのストロングポイント。
漫画は小説に対して、感情移入させる能力が高い。動画に対しては、見せたい物を切り取って見せる能力が高い。その二つが相まって、独特の引っ張り込む力が生まれ、読者の心を動かす。この感想書くためにもう一度読み返しても、ぞくぞく来るもん。ほんとすごい。
センターカラー「背すじをピン!と」。命懸けの感動もあれば、小さな出来事を丁寧に描いて心を動かす方法もある。よかったなあと思わせる、読後感のとてもいい回。
「暗殺教室」。ショッキング展開。マジで?今まで死を薄めることで言葉の刺激だけを使ってきたのに?
というわけで、心を動かすでまとめてみました。
「僕のヒーローアカデミア」の今回のラストへ向けての盛り上がり方は、本当にすばらしいものでした。
ネームの持っていき方って、あんまり技術として語られることはないけれど、それが漫画をイラストの塊じゃなくて漫画たらしめている核心の部分だと思うんですよ。
セリフをどう並べるか、どういう絵を選ぶか、コマの形と大きさを考え、構図を考え、どんなテンポで読者の心に入っていくか。
昔々のただ縦横12コマとか8コマに割っていた時代から、みんながいろいろ工夫を積み重ねて、動かない絵がまるで動いているかのように、音のしない絵からまるで声が聞こえるように、そう感じさせるまでになってきたのです。
もう、何度読んでも、あの流れで涙出るよ。
特に僕はこれに弱くて、だからこの年になってもまだ、少年漫画を読んでいるんだなあと思ったのでした。
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